しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4681 ★ 茶道と禅 ◆◆◆

2020.10.5.

今回、禅語や、一行物を中心に、茶道を学習し直して、新しく、イロイロ理解できたことがあった。

まず、禅の僧侶が、中国からお茶を持ち込んで、喫茶を普及させた。

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すなわち、禅寺と、茶の農家は、ぶっちゃけ一体だったということになる。

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寺の近隣の武士も、豪商も(主にご子息が)禅寺にブチ込まれ、精神を叩きこまれていた。

という実態もあったと思う。

そうだよねー。

金持ちは、子どもがアホに育っちゃうもんねー。世間知らずというかさ、欲しいものはみんな買ってもらえて、使用人は、自分の言いなりだし、大した我慢もしないで大人になるから、ロクでもない人になっちゃうことが多いんだよねー。

半面、禅寺ライフときたらさ、

禅寺の入口で、入門を許されるまで、アタマを下げて、待ち続けるとかね、

(3日ぐらいは、断られるのが普通らしいよ)

質素な食事、一畳の空間での生活、男ばかりの共同生活。

農業や、托鉢なんかもあるだろうしね。

冷暖房もないし。

水汲み、薪取り、蕎麦栽培。

そういう(軍隊みたいな共同)生活を、幼少に、何年か経験することは、その後の人生を大きく変えてしまうということは想像できる。

特に、豪商とか、金持ちの大名なんはね、豪奢で、ムダな調度品に溢れた自宅じゃ、子どもに渡世の苦労や不条理を経験させられないもんね。笑。

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もう一つの側面として、一緒に禅寺で、苦労を共にした同級生同士の結束というのも生まれると思う。

利休が、武将や、商家なんかとのパイプも深く、金持ち連を牛耳り、信長様までもを手玉に取って、茶室を褒賞とした戦略で、茶道具の付加価値を金貨と同等に引き上げた商才に、私はずっと前から着目していた。

一行物の研究から、やっと、その、幼少期の禅寺修行時代のつながりなども理解できて、利休(茶道具による錬金)の研究が多いに進んだということになる。

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