しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4618 ★ 戦国時代の茶道 ◆◆◆

2020.9.26.

千の利休も、アニメを見る限り、ぶっちゃけ、信長の参謀の一人であったと思う。

当時、茶室というのは、密会、密約などを交わす特殊な場所でもあった。

茶事という名目で武将を呼びつけては、家来なども外で待機させて、キナ臭い話をしたであろうと言われている。

2畳の茶室に、武人三人入れば、嫌でも、膝と膝を突き合わせて話をせざるを得ない。

人というのは、話す距離が近いと、心が自然に開かれ、心を許し、余計なことを話してしまうものである。

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「一期一会」という言葉も、この、戦乱の殺伐とした世の中を象徴する言葉である。

命がけで茶室を訪ね、もう、何日か後には戦が始まる。

もう、二度と会えないかもしれない。

だから、今できる、精一杯のおもてなしを主が客にして差し上げる。

これが、茶道の本質である。

戦にまみれた日々は、精神もボロボロになる。

茶室は、武将が瞑想をする場所でもある。

何も置かず、禅の言葉が書かれた掛け軸と向き合い、静かな時間を一人過ごす。

精神を休め、一服の茶を点てリラックスする。

雑念を排除し、目の前の戦に集中し、戦略を練るなどの時間に、茶室は利用されていたと考えるのが筋である。

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表向きは、主が客をもてなす。

という、ままごと遊びのような設定である。

当時ある道具で、室内で湯を沸かし、茶を点てる。

湯を沸かす釜を利休が設計して作らせて、後進は、皆、それに倣う。もしくは、財力やデザイン力のある者は、自らもデザインして、職人に作らせるという流れが始まる。

そういった、道具を集める者、集めた品を記録し、本(名物茶器)にして、歴史に残す者、

そういう話が、アニメの中で流れて、アタシは、利休も信長も、(結託して茶道具の付加価値を上げて、金銭的価値を生み出す文化に仕立てたことは)上手くやったなと感じたのである。

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