しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4700 ★ 幸一光 ◆◆◆

2020.10.8.

幸一光、人形工房。

2020年の、伝統工芸展で、受賞した作品を作られた方の工房。

幸一光 株式会社 松崎人形
〒123-0842 東京都足立区栗原2-4-6
代表取締役 松崎 光正さん

 

なので、ビックリポン。

人形を作ってお金を頂けるなんて、羨ましい。

今度、見学に行きたいな。(*゜▽゜*)ノ

 

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伝統工芸展で入選クラスの人は、どの人も、自分の工房を持っていて、品物をデパートなどに卸して、作品を販売して生計を立てている。

そこが、絵画系のアーティストと大きく違う。

陶芸とか、ガラスの作家さんなんかも、日常生活の用の美を満たせば、販売できるものもある。

価格が折り合うかとか、壊れづらいとか、まあ、イロイロあるだろうけど、

壁に飾るだけの絵画とか、棚に置くだけのオブジェなどという、全く何の役に立たない品よりは、買い手に受け入れられやすい。

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コロナの蔓延により、リーマンショック以上の不況時代。

アートのマーケットが冷え込むと、何が起きるのかといえば、画商さんが、生き延びようと、手持ちの売買可能な作品をダンピングしはじめる。

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作品の値崩れは、あっという間に広がって、貧乏収集家たちは、わっと、値下がりした有名作家作品に飛びついて、ローンで買い進む。

そうすると、マーケットは、中古品の売買が活発になり、今までは、値段が安いからといって買われていた、新鋭のアーティストの作品が売れなくなってしまうのである。

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これが、アーティストにとっては、絶望的な、負のスパイラルとなってゆく。

もともと、セカンダリマーケット(アートの中古品市場)の売買は、作家には、全くお金が入らない。

もし、利潤を生んだとしても、それは、扱い画商が得るだけなのだ。

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ブックオフの古書の取引と同じような感じ。

手放す方は1冊10円だけれども、買う方は、100円で買う。

要するに、仕入れ価格の10倍は儲かるという構造である。

でもまあ、儲かるのは、たった90円。どんなに頑張っても、たいして儲かるわけでもない。

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絵画が古本と違うのは、初回の仕入れ価格よりも、売却額の方が、物凄く高くなることもあるという、特殊な市場構造だろうと思う。

私は、これを、アート錬金術と呼んでいる。

もちろん、そんなにカンタンではない。

でも、可能性はゼロということでもない。この、マーケットを研究するのが、私のライフワークということになる。

   

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