しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4485 ★ アートマーケットの研究-2 ◆◆◆

2020.8.6.

この前、知人の作品を購入したことで、アタシも、またねイロイロ考えている。

自力で絵を販売するというのは、ある意味、麻薬のようなものだ。

ちょっとお金が入ってくる。

そうすると、何だかんだ回ってしまい、

人との関りも、嬉しい。

自分の絵を見に来てくれる人や、買ってくれる人との出会いも広がってゆく。

それは、悪いことではない。

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それが、やっぱり、アートのマーケットを複雑にしているのだろうと思う。

要するに、画商の取り分をケチりたいという感情なのである。

もしくは、画商さんの縛りや、収益の計算が、結局、自力販売の方が(販売単価を下げて、どこか、会場を借りたとしても)プラスという結果も普通にあるだろうしね。

 

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ヤフオクで作品を販売して、収集家が、彼のギャラリーまで、作品を見に来るという話に関しては、今でも心を動かされる。

ギャラリーというファンクションは、もはや、必要がないのかという気持ちにすらなった。

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長い目で見れば、絵のビジネスというのは、作家さんと、画商さんの二人三脚でなければならない。

そこに、信頼関係や、自力よりも高い収益構造が、伴わなければ、画家も腐ってしまう。

 

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リーマンショックや、コロナ禍

という、大きな経済ショックが起きるたびに、絵のマーケットなんて、ガタガタに崩壊して、惨憺たる結果を招いている。

 

リーマンショックで、画商がいくつ無くなったか。という話だよ。

A君の作品を専属で扱っていた画商さんも、廃業されたらしくて、A君は、自力で作品販売をするという道を切り開いた。

私は、彼の作品の量や質を勘案して、どこか紹介しようかという話もしてみたが、

A君は、今、幸せだから、画商さんの紹介は遠慮しますという返答だった。

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この、画商さんを通して販売をするのか、自力で販売をするのかという決断は、実は、画家にとっての大きな岐路なのだ。

彼は、まだ若いからね。

それでもいいんだろうと思う。

私は、あと、30年ぐらいしか残されてないからね。失敗はできない。

 

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