しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4444 ★ ヴォルフガンク・ライプ ◆◆◆

2020.7.23.

大好評 ★ ギャラリーの来訪客との不毛な会話
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知人の話。
ニューヨークの美術館で、
大きな広い部屋に、
瓶に入った、黄色い花粉が、
一つ置かれているだけなんだよ。

知人「オジャラさん、
これって、芸術なんですか?」

アタシは、その作品のことを、脳裏に思い浮かべた。

オジャラ「花粉の作品かー。地球環境保護とか、そういう意味合いもあるのかしらね。でもまあ、作品を見なくても、どんなものか分かるからね、スゴイね。
なるほど。これは、芸術だよ。キッパリ」

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ヘーゼルナッツの花粉
ヴォルフガンク・ライプさん

作家名も今初めて知った。笑。
この会話を知人としたのは、もしかしたら、16年ぐらい前だろうと思うけど。
ライプさんは、この、ヘーゼルナッツの花粉を20年も集め続けて、それを床に撒いて、作品として展示。(2013年 MOMA)

作品を拝見するのは初めて。
でもまあ、見なくても、
花粉が瓶に入っているという作品は、
脳裏に浮かび、記憶から消え去ることは無かった。

なので、これは、芸術という評価。

大切なのは、筋を通すことだよ。
この人は、花粉を集めて展示することによって、
花の生命、生命の全てを表現している(本人主張)

(*゜??゜*)ノ
ライプさん、前世はミツバチ  これは俳句だな。うん。

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メモ
アートシェア(コロナで美術館が閉館のため、チョメイ美術関係者がオススメのアートを紹介してくれるという試み)

森美術館館長 片岡真実さん
シンプルであって、力強い作品というものに、心が動くようになった。

実際に作品を見られない、外に出られないという現実があるので、この時期、自分達の想像力を使わなければならない。
想像力を豊かにしてくれる、刺激してくれるような作品が頭の中をぐるぐる回っている。

作品と、自分達のそれぞれの中にある想像力との対話がアート鑑賞である。
鑑賞する私たちの中にある力を高めておく時期。

祈り、生命力、回復力、
アートから発せられる前向きなエネルギーを感じたい、という気持ちが伝わってくる。
アートが、実際に、そういう風になって欲しいと思っているし、(コロナにより、状況が悪くなったけれども、だからこそ)アートが、どこまで作品を通して本質に近づくのかという、新たな挑戦状を突き付けられたようなものでもある。
生産的、ポジティブなものだと思う。

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