しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4312 ★ 名画についての理解 ◆◆◆

2020.6.2.

私が、バリ島の芸術の村というところで、4年程グダクダと過ごし、日本に帰国したのが2003年。


そのあと、画家になるという決意はしたものの、大して絵など見たことが無かったことを思い出し、東京で、絵という絵を見て歩く時代が到来した。


私が、名画についての理解に及ぶまでには、17年の歳月を要した。


現代芸術の波というのは、早い段階から、私の感性の中に容赦なく入り込んできた。


それは、荒波の中をどんどんと歩いてゆく自分のようである。


最初に、デュシャンの泉(男性の小便器を横に置き、サインを入れた作品)。

その次に、クリストさんの、ザ・ゲートという作品だった。


セントラルパークを鳥居のような構造物に、大きな布を取り付けた作品で、観衆は、その連続した鳥居の中を歩くという芸術である。


何だかサッパリ分からないという世界ながらも、その心に強く残るというインプレッションや、パッション、参加するものの高揚感などについて、長い時間考えなければならなかった。

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名画についての理解というのは、どのような状態を示すのかといえば、
例えば、ムリョーリョの、「無原罪の御宿」という作品を拝見したときに、
「なんて、清らかなマリア様なんだろう。」
という素直な感情が湧きあがってくるという域である。笑。
アタシは、クリスチャンじゃない(仏教徒)けれども、信仰を持つ人の感情に対する理解は深い(と思う)。
こまで来るのに、17年もかかってしまう。笑。
アタシなりに、大してよいとも感じていなかった絵を大量に見て歩いて、随分と粘ったと思う。
相当にお金もかけた。
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審美眼の成長があったことは、誠に喜ばしい。
まず、芸術とは何かが解らなければ、そこを目指すこともできないからである。

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この記事に対するコメント

「おもしろい?」

答え「心が洗われるように美しいですわー。」

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