しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4045 ★ ソール・ライター-2 ◆◆◆

2020.2.29訃9.

80才を過ぎて、作品に光が当たった写真家である。

でもまあ、若い頃から商業写真のグラビアなんかを撮影して、お金を稼いでいたわけで、それは、やっぱり、もともとの素養とか、才能とかがあるって話である。

当時は、カメラの値段にも左右されたとは思うけど。

モチロン、機械の値段が高いから、という話だけではない。キッパリ。

才能というのは、作品に、必ず現れてしまい、

それは、凡人か、天才かということまで、素人目でも分かるという話なのだ。

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彼の写真はどれもいい。笑。

もちろん、良い作品だけが選ばれて展示されているということは否めない。

という前提であっても、『風』か、『ホンモノ』かには、違いがあるということになる。

写真の場合、ここがスゴイ。笑。

現代では、マシンの性能とかは、昔ほど価格に左右されない。

雨や雪の写真が多いんだけれども、画面の動きとか、日常の美しさが切り取られて、心に響く。

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高名な学者だった家庭に育ったソールは、小さい頃から、聖職者になるための勉強に励みました。

23歳の時に、神学校を中退、写真家になる決意を父親に表した時に、

「シャガールになってもいい、 チェーホフになってもいい、

物書き、画家はいいが、写真家は職業の中でも最も低いものなんだ」

と言われたそうだ。

偶像崇拝を禁止しているユダヤ教では、写真を撮ることが、タブーでもあった。

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成功のためにすべてを犠牲にする人もいるけれど

私はそうしなかった

私を愛してくれる人

私が愛する人がいるか

ということのほうが

私にとっては大切だった。

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ソールは、グラビアなどの写真家として、成功していたが、スポンサーの主導権が強くなってきて、思うような写真にならなくなったときに、一線から退き、好きな写真を撮影して暮らした。

ファッションモデルの「ソームズ・バントリー」

彼の部屋には、彼女と二人で描かれた絵が多数飾ってある。

写真家とモデルという出会いから、二人は恋人同士になり、一線から退いたソールの生活を支えた存在でもあった。。

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晩年も、欠かさず、ストリート スナップを取り続ける。。

「人生は、ほんとうの世界は、隠れたものとつながっている。」

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