◆◆◆ 396 ★ 一日雨 ◆◆◆

2005.6.15

ボチボチとチラシの印刷をしながら、新しい電子本「素描」を作る。

図書コードが国際標準に準拠するため、多少の変更を要することになる。

図書コード協会から来た手紙をシゲシゲと眺め、内容を理解する。

なるほどねえ。

そんでもって、自分はどうやってゆくのかというのを決めなければならない。

そこなんだよね。

たかだか、図書コードが変わるという話でも、膨大な出版物を抱える会社さんには、物凄い金のかかる話になるだろうと思う。

図書コードの単価も値上げになるみたい。

180円から500円かぁ。

当然といえば、当然である。今までが安すぎたぜ。500円だって、国際図書となるわけだから、高いとも思わない。

更に、ネット版の本にも図書コードがつけられることになり、OCRBフォントの使用からも開放されるので、アタシのような零細の会社への運用幅はかなり広げられたと思う。

折角完成した「電子本、自前出版してみませんか?」も、一部改定したいよなあ。

出版社さんからは、全く連絡が来なくなってしまう。

アタシが、嫌な質問をしたせいだろう。

オンデマンド出版というのは、普通のオフセットの印刷と違って、印刷数が物凄くフレキシブルなのである。

昔は、最低でも1000部位は印刷しなければならなかった。

であるからして、刷り増された本には、必ず、第何版などというふうに記録され、その本が何冊印刷されたのかを、誰が見ても、ハッキリと理解することができる仕組みになっていた。

それにより、作家に印税も支払われるのである。

税務署も、そこをチェックする。

ところが、オンデマンド出版の場合、そのアタリの決まりがまだ確定していないのだ。

どーなるのかといえば、本を見ただけでは、何部印刷されているのかが解らない。

一番いいのは、奥付に、シリアルナンバーを入れるプログラムをつければよいだけなんだけどね。

何冊刷ったかというのが明確になると、出版社は、印税を誤魔化せなくなるもんね。

決まりはナイワケだからね、やりたくないよね。

でもさ、作家にしてみれば、原稿料をもらえるワケでもなくて、MAX10%の印税しか収入がないわけでしょう。

ちゃんと、印刷された分が、自分に支払われているのかどうかを、本を見て解るようにするのは、出版社の義務だと思う。

アタシは、出版の金で生活しようと思っていないので、まあ、なしくずしでも構わないけど、だから、皆がそれで良いということではない。

折角、一冊1000円から、一冊単位で本を印刷できる、よい機械が出現したのだから、公明正大な仕組みを付加するべきじゃないのか?

などと、面倒な話をしたからね。

たはははは。

ま、そんな話で行き詰まっているんだと思う。

出版社さんは、「本を出してあげる」みたいな言い方をするけどね、本当は、「出させてもらっています。ありがとうございます」だろう。

原稿料払うワケでもなくて、ネットに転がっている文を集めては、「本をださせてあげますからね」などと言って、自分が9割取っているワケだからね。

アタシとしては、折角作ったんだから、出版されないんだったら、早くタダで公開したいんだよね。

そんなこんなで、素描は70ページになる。

100ページにするかぁ。

ということで、もう少々お待ちください。

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まあ、応募してみるか。

どーせ、絵は毎日描いているのである。

課題に沿った絵が作れてこそプロというものだし、作品の幅を広げてゆかないと、それほどのギャラをいただける作家にも成長できないということである。

そうして、落ちたとしたって、チャリティー用の箱に入った絵が多少増える程度の話で、それ以上でも以下でもない。

そうして、課題を見て、オットと二人で、早くも落選決定だよねーっ。とため息をつくのであった。

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