◆◆◆ 371 ★ 絵を売るということ ◆◆◆

2005.5.22

新しい絵を描く。

表紙の時期になり、今日は、少しイイ紙に描く。

イイ紙はボタりが少なくて、ガラスペンの美しいラインが存分に表現できる。

個展に向けて、天使増殖中。

 

シゲノくんの展覧会、スズキさんの展覧会は、赤●大量な売れ行きという記憶。

センセイ的表現を流用すると、「麻疹のような赤ポッチ群」なのだそうだ。

 

版画系の展覧会であんなに人が見に来ているのを、アタシは見たことが無いのである。

 

絵というのは、イイ絵を描いた方が勝ちで、同じイイ絵なら、沢山描いた方が勝ち。

沢山イイ絵を描いた同士であれば、高く売った方が勝ちである。

職業なんだから、儲けた方が上なのよ。

その辺が、工芸品とか民具とかとは違うのかもしれない。

工芸品は、あくまでも値段を安く設定して量産するという発想だし、ゲージツ品は少なく出して高く売る。

これだよね。

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多くの作家さんは、この「自分で売る」というのが、物理的に出来ないのよね。

画廊が入ると、取り分は半額位になっちゃうのが普通みたいで、その他送料だの、ナントカ費だのがかかって、売れてもあまり儲からないことも多いのよ。

その辺の兼ね合いがね。

谷中の、アトリエで展覧会をしている人の実例を見なかったら、アタシは、あとりえで個展を開いたりはしなかったと、それは今でもキッパリと思うのである。

ガラスペンは気まぐれで、ところどころボタっては、作品をダメにし、この絵はチャリティーにまわされる。(250円。汗。)

かといって、ボタリが無い作品はつまらない。

ウサギの絵は何匹も作られているけど、これといった作品も見当たらない。

猫と比較すると、まだフォルムが安定していないということのようだ。

絵というのは正直で、この絵では、いつまで経っても金を稼げる気がしない。

ブーツを少し暗くして、ラインを前よりも太くしてみる。

まあこんな感じだろう。

そうして、この絵は乾くのだろうかと、少し心配になる。

エリザベス一世

エリザベス一世の肖像画を見る。

前にもテレビで見たことがあったけど、やっぱりスゴイ。

そのメッセージ性というのにも心が惹かれる。

絵に何かを秘めるというのは、まだやったことがないので、近々そういう作品を作ってみようと思う。

王家らしく、絵は荘厳で近寄りがたい。

顔は美しく、怖くて、性格が悪そうである。

そういう絵を描いたりするのは難しい。

王宮画家というのは、ホントウに力があるのだと思わされるのである。

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