◆◆◆ 367 ★ 銅版画教室 ◆◆◆

2005.5.17

昨日は、お教室だった。

GWがあったこともあり1ヶ月ぶり。

久しぶりに新作でも作ろうと、大きい銅版と、シュガー用キットを持ってゆく。

シュガー用キットというのは、

●鍋

●砂糖

●しゃもじ

●墨汁

の4点。

これにアラビアゴムを混ぜて、トロミがつくまで混ぜながら熱してゆくと、シュガーチント液が完成。

量は適当。

鍋に砂糖をブチこみ、墨汁で溶いてゆく感じ。あまり墨汁を入れすぎないのがコツである。

粘度は、自分の描画や何に使うのかに合わせて、自分で調整という感じである。

あとは、銅版に、シュガー液で、直接描画する。

シュガー液が半分くらい乾燥したら、今度は、グランドを薄く広げる。

そうして、グランドがある程度乾燥したら、お湯の中に、銅版を漬ける。

あ゛ーっ。何だか、フツーの人には良く解らない世界になってきてしまったが、この状態で銅版をお湯につけると、シュガーで描画した部分がお湯に溶けて、銅版から剥がれてくるのよ。

そんでもって、水分が乾燥したら、腐食液に漬ける。

アタシの場合、これを5回前後繰り返す。

ヨイ子はいきなり描画しないでください。

帰りに、竜さんと不忍画廊に寄る。

理由はあるのだが、こちらに書くほどではない。

そんでもって、アライさんと、ゴアサさんやオオタニさんの話で盛り上がる。

アタシがこの前、こちらで見たウサギの絵は、ゴアサさんのなのだそうだ。

勘違いしていたぜ。

間違えたのかなあ・・・・。汗。

ゴアサさんは、文化庁の派遣でアメリカ留学が決まっていることや、オオタニサンの個展のオープニングパーティーの話など、華やかな話が続く。

売り出し中の画家というのは、勢いがある。

カンバスの下塗りは、食パンにバターを塗る要領。

タマちゃんと竜さんと見に行って、その後アトリエで宴会というスケジュール。

宴会かぁ。

アタシが画家でデビューできる日は遠い。

料理上手なタマちゃんに、野焼き陶芸の話をすると、かなり興味を持ったようだった。

陶芸というのは、誰にでも作れるものなのだが、焼くのに金がかかるんだよねーっ。

そこなのよ。問題は。

イチオウ、割れるリスクがかなり大というのと、低温だから壊れやすいということなどを伝える。

作れるのはあくまでも縄文式土器。

しかし、料理が上手い人は、自分の料理を乗せる器というのを作りたいという気持ちが実はあるのである。

一個でもそういうのがあると、来客時には、「これ、自分で作ったの」などと自慢しつつ、料理も絶賛されるという筋書きである。

「水は漏れないの?(→液体を入れても大丈夫なのかという問い)」と、鍋で砂糖を煮詰めるアタシに、恐る恐る、タマちゃんは質問してくるのであった。

(この、黒い砂糖と墨汁の液体を煮ているときは、魔女になった気持ちになり、薄ら笑いを浮かべているので、ハタから見ると、結構キモチワルイと思う。)

買ってきた大作用の絵の具11本。

友の会の義務は立派に果たしている。

今までは、バリ島で買った絵の具(中国製)とか、高校時代に買わされた絵の具とか、日曜画家時代に使っていた絵の具というのがあり、ところどころに、そういうのも入れて、なんとなく絵を作っていたのだが、そういう絵の具のほとんどを使い果たし、今は買い増している基本の色しか在庫が無い状態である。

よーく考えると、買い足している絵の具は6色程度しかないみたい。

そんでもって、今回、別な会社の絵の具になったので、多少色彩が変化するかもしれない。

たまにはムードが変わった方がヨイ。たはは。

そういえば、アニーに、「リカ、オイルは何を使っているの?」と聞かれたことがあったよなあ。

アタシは、「ポピーオイルとリンシードを混ぜてるけど」と答えると、

アニーは、「それは興味深いわねぇ。何故?」などと更なる質問をしてきたので、

「細かいことは気にしてねーのよ。(I don't care of details Anny,)」→英語は違っているかもしれないっすけど、意味は通じてたみたいっす。

などと答えたため、アニーは爆笑していた。

聞いたアタシが馬鹿だったと思い直したに違いない。

何故混ぜていたのかは不明である。

今思えば、たぶん、リンシードオイルというのを昔買って、(大量にあり、)それを使わないのはもったいないと考えたのだと思う。そんで、よく解らないながら、混ぜて使ったんだよなあ。

そのままだと、早く乾燥しすぎて、ツヤツヤ感が足りないからね。

今はポピーオイルしか買っていないので、それしか使っていない。

乾くのが遅いんだけどね。描くのが早いので帳尻は合っている。

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