◆◆◆ 342 ★ 茶せん ◆◆◆

2005.4.9

ミナサマ、茶せんって、奈良の特産品だってご存知でした?

しゃぼんだまあおいそらの読者さまも、奈良に詳しくなって困るよなあ。

なんでも、茶せんの90%は、奈良で作られているらしいです。

60へぇ。

茶せんねぇ。

細かすぎて、てぬぐいに展開するのは、ムリなんじゃないっすかね?

そうだよなあ。

表と裏と、武者小路千家?みたいな名前のところの茶せんがごっちゃになっていたら、愛好の人は、ブチ切れるよなあ。

丸瓦が一同に展開しているのと、同じような気分だろう。汗。

柄選びって、難しいのね。

そんでもって、竹が、どのようにして、ちゃせんになるのかという展開図を、それぞれステンシル型で作り、全体に散りばめてみる。

適当という言葉がふさわしく、あまり順序よく並べたりできないのが特徴である。

この作品は、地に色をつけて、茶せんは白く抜ける感じ。

そうしないと、細い部分は欠落してしまい、うまく印刷できないはずなのだ。

茶せん部分がノリなら、何とかイケルと思う。

てぬぐいの本を見る限り、これくらいの太さまでは行けるという、ギリギリの見込みで作られている。

ちゃせんの、竹の本数は、実は決まっているのだが、その辺は、数えないでね。

柄的に、100本以上とか、入れられないのよ。

本当は、もう少し大きいのとか、イロイロな形の茶せんというのを入れたかったんだけど、こういうのもさー、作家モノっていうのがあるのよ。

陶芸なんかと同じでね。

特徴のある形の茶せんは、誰が作ったかも解っちゃうという世界(なハズだとアタシは思っている。ゲージツ品なのよ。)。

だからね、写真を適当に集めて、バンバン展開すると、あとで著作権の話でもめたりするから、一番普及しているタイプの茶せんを、フツーに、竹筒から、8本が16本、そのあと、交互によっていって、最後にまとめる。

みたいな感じにしてみたわけ。

地色がついて、白抜きになるとこんな感じ。

端っこは、片側だけ模様を入れる。

これがあるのとないのとだと、全く違うムードなのよね。

今日は、5個型を作って、転写も終了できたので、やっぱ、型を作るスピードも、転写のスピードも上がってきているのだと思う。

ステンシルのデザイナーとかになれるかもなあ。(なりませんっ。)

周囲全部に細かい柄を入れようとも思ったんだけど、茶せんそのものがウルサイ感じなんで、一部だけに。

てぬぐいには空白も必要だぜ。(→ホントは、あんまりそうは思っていないのよね。たはは。まあ、空白は、あるのが普通。アタシ的には、今までに、無いタイプのを作りたいワケよ。)

地色は、黒、濃い緑、濃いエンジなんかでどうかなと思う。

買う人がいるのかという話は別だよなあ。

だいたい、茶せんが奈良の名産品だって、知らないもんなあ。

茶道をやっている方、お年始のご挨拶にどうですか?

みたいな。

このてぬぐいで、みなさん、奈良を感じることができるのだろうか?

まあいいか。

ガイドブックには、最低でも、掲載されているから、観光客の多くは気づいているかもしれないしなあ。

男の人は買わないよなあ。

残されたみやげ物は、ウチワや、墨なんだけど、墨って、絵的に辛いよねえ。

ウチワは、著作権あるだろうしなあ。

というように、アタシは、東京のみやげ物よりも、奈良の土産に詳しくなりつつあるのであった。

だいぶ型を作る力がついてきたので、もうそろそろ、大きい作品も作りたい。

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.