◆◆◆ 319 ★ 休日の散策 ◆◆◆

2005.3.19

オットと、トンカツでも食べに行こうと、千住大橋の駅前まで歩く。

げげっ。休みかよ。(→たぶん夜だけ営業)

仕方がないので、秋葉原から神保町に行く途中にある蕎麦屋の松屋に行こうという話になり、秋葉原まで流れる。

昼どきということもあり、マツヤは行列の待ち人多数。

並んでまで食べたくないとキッパリ言い出したオットは、神保町方面に歩き始める。

そんでもって、ウロウロを重ねて、腹は更にペコペコになる。

結局、すずらん通りのスイートポーズで餃子定食をホホバって、ビールを3本飲む。

その後、トイレに行こうという話になり、すずらん通りの、東京堂書店の3階で歯を磨く。

あそこのトイレは、デパートのように豪華ではないのだが、本屋の割りにはきれいで、広い、しかも、全体的に空いているので、時々よらせてもらう。

品揃えは、思いのほかマニアックな筋で充実していて、さすが、神保町の専門店だと唸らせるものがある。

たとえば、江戸時代系、古墳系など、最近アタシが探しているアイテムは、大きい本屋だと落ちてしまうようなニッチな本が充実。オットも旅行記コーナーを楽しんでいて、二人で、マニアを満足させる品揃えだという感想で一致した。

アタシは、探していた「たなくいあわせ」の復刻版「平成 てぬぐいあわせ」の続編を発見。ISBN4-625-68345-9 /明治書院

やっぱ、出ているもんなんだ。(著作権が切れている上に、絵的にもデザイン的にも優れているので、本の企画としては、オイシイのよ。だから、ゼッタイにあるとは思っていたのよね。)

タイトルが違うから、検索かけても、見つからないんだよねぇ。

この本は、「山東京伝」という人が残した、てぬぐいの本をもとに、浅草のふじ屋さんというてぬぐいの専門店の大将が、当時の柄を復刻した、手ぬぐい作品を中心にイロイロなてぬぐいを紹介した本である。(テレビでみた大将のコトよ。)

英語の訳もあり、豪華な本なのよ。

店頭にあったのは続編一冊きり。

続編があるということは、続編の前編というのがあるはずで、ほとんどの場合、最初の本が売れたので、続編が出ることが多い。

であるからして、この本は買い、最初の本を予約して店を出る。

いつもトイレだけじゃ申し訳ないもんねえ。

金額的に、これで、ここのトイレを一生使えるという気持ちになる。爆。

探しているものが見つかる運は継続中。

そうして、昼のビールにヨロヨロしながらギンザのワシントン靴店へ。

オットが靴を買うためである。

しかし、改築中の仮店舗にアタマに来たオットは、品物を見ずに帰ることに決める。沢山の品揃えの中から、靴を選びたかったんだって。短気すぎ。

帰りに、八重洲ブックセンターの、山本容子の銅版画展を見に行く。

彼女の作品は、ネットで大体5万円程度から販売している。オークションでも、値段は相場程度に競りあがることが多くて、人気があるんだと思わないわけにはゆかない。

今回は、本屋さんとタイアップの展覧会なので、版画作品は少し割高に思えた。

それでも、昨日見た、マスオの銅版画38万円と比較すると、彼女の作品13万円の方が安いと思ったりする。

が、しかし、彼女の作品は、マスオの作品と比較して、ゲージツという域とは違うところにある。

どちらも、あんなに作品を残したというのがスゴイ。

やっぱ、ある程度、見れる作品を大量に作れないと、有名にはなれないのだと思わされる。

彼女の作品は、今までに4-5点しか見たことがなかったので、まとまって見る良いチャンスだった。

絵の自由さ、柔らかさは、銅版画とは思えない。手彩色した色も美しく、ああ、これが本の原画になった銅版画なのかと、ウットリとしてしまう。

でも、13万円では買えないぜ。ネットだともっと安く買えるんじゃないのかなあ。

オジャラは、昨日の画廊めぐりで、7000円で神沢さんのヌード作品を一点買ったけど、あれが7000円で買える方が、よっぽどハッピーである。額に入れて1万円位でコレクションに追加となった。

アナタも、ヤマモトヨーコ13万円を買うのを悩むより、アタシのドローインク゛3000円を買うほうが、かなり幸せだと思う。そのご予算で43枚も買えるもの。爆。要らない?そーだよねーっ。

やっぱ、あれだよなあ。

金になる人と、ならない人の作品には差があるってことなんだよねぇ。

アタシの個人的なコレクションも増えつつあり、もうそろそろ私設の美術館くらい作れるという感じ。(入れ替えができないんだけどね。爆)

物凄く収集価格の低い美術館だが、町に一個もないのだから、話題にはなるはずである。美術館というのは、誰でもが作ることが出来る。

北千住は、下町ブームとやらで、ガイドブックを持った観光客大量なのよ。

入場料は有料にし、最低でも週に一度など、定期的に作品を公開しさえすれば、美術館として認定がおりるのだそうだ。

個人のコレクションなので、無料でも構わないような気はしている。無料だと、人は勝手にやってくるし、ショップでグッズを買ってくれたり、アタシの絵も見てもらうほうが、よっぽど知名度を上げられるのである。

第一、毎日開けられないのよ。

そんなこんなで、近くの昔酒屋さんだったところが、場所を貸してくれるとイイなあと思っている。

ハンコ屋さんが昔借りていた小さい物件は、25歳のOLさんが、一人で雑貨店を開店しようと、壁を塗ったり、準備を進めているのだけど、借金をしたりしないので、なかなかオープンしない。一年くらい、貸してくれないかなあ。いー場所なんだけどなあ。予算的にオイシイし。

どちらにしたって、今の場所では、もう、一枚の油絵も描けないくらい、狭くなってしまったのである。

少なくとも60号を3枚と、100号を同時に描けるスペースが欲しいのよ。

そこに、アタシのコレクションも常設で展示して、人を集めようというワケ。

アタシのコレクションは、買った値段は安いけど、値段以上の価値はあると思う。

ゲージツかどうかは判断が分かれるところかもしれないけど、少なくとも、近くにおいておくと、アタシが嬉しい。

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などという、もう一件借り増す話をオットにすると、フザケンナ。

という答え。

ごもっともでございます。

脱扶養家族を目標にガンガン稼いでからにしよう。

オットよ。今までアタシの給料の方が、長いこと高かったことを忘れるな。扶養家族になったのは、まだ4ヶ月程度だろう。みたいな。

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