◆◆◆ 318 ★ オタクのプレゼン・展覧会 ◆◆◆

2005.3.17

ダイレクト・マーケティンク゛ワークショップで、今回は、メンバー向けのプレゼンテーションの月だった。

そんでもって、アタシが、何かを話すことになる。

最近気になった集客事例と、「新しい価値の創造」いうのをテーマに、マーケティングをプランニングする人向けのプレゼンを行う。

ゲンダイアートというのは、解りにくい。

自分が、好きとか、嫌いとか、そういう話とは別に、少なくとも、人を集めて何かを売ろうとしている人たちの勉強会なんだから、「何故、それに価値があるのか?誰が金を払っているのか」は知らなければならない。

そうして、そういう価値観を受け入れられることが出来れば、新しい企画、ゲンダイアートのズレを利用した集客も可能になるという話である。

アタシがゲンダイアートづいたのは、たった1ヶ月くらいの話であるが、その、自由なアートの概念から、私は離れることができなくなっている。

それくらい、便器も、カンバスにふりかけたオシッコも、アタシの心に刻まれている。

そうして、ヒカリケーブルのお兄さんがくれた、ヒカリファイバーや、ケーブルテレビのお兄さんが忘れていった、CATVケーブルなどを捨てずにアトリエに持ち込んで、何か作れないかと、真剣に考えている。

便器をゲージツとゼッタイに認めないという価値観の人からは、そういう発想は、一生うまれないということであり、便器と解っていて見に行くか行かないか。

見に行って、やっぱりNOと思うか、それもありと思うのかで、芸術家としての作品の幅が大きく変わってしまうということである。

別に、否定することが悪いとは思わない。

しかし、そういう人には、人を巻き込むような、アっと言わせるような作品は、一生作れないということである。

この日は、表紙のイラストを描かせていただいている、アイ・エム・プレスさんのHPのSEOをもっと、効果がでるように、設計のアドヴァイスをして、発行人さんにランチをご馳走になる。

その後、ゲンダイ美術館へ、愛と孤独を見に行く。

ゲンダイ美術館なので、ゲンダイアートなわけだが、まあ、こんなもんだろう。

日本のゲンダイアーティストは、やっぱり、ニューヨーカーよりは、力が弱いと思わされた。

オノ・ヨーコがニューヨークで展覧会を開いた理由が理解できる。

美術館は、雨模様ということもあり、閑散とした状態だった。印象派の展覧会にはあんなに人がいたのに、ゲンダイアートの不人気は、人の入りだけで解る。

それくらい、離れたところにあるということだ。

その後、ついでなので、榎倉さんの、油染みの展覧会を見に行く。

大きい作品がいくつかあり、その下絵が、隣の展示室に展示されていた。

おおっ。この作品に下絵があるんだ。

個人蔵となっており、まとめて持っている人が大切にしていたんだと思う。

彼は写真やムービーも作っていて、そういうモノの展示も多くあった。

アタシは、写真にはあんまりゲージツ性を感じないのよ。

アラーキーとか、ムシの写真を作った人は、確かにスゴイと思う。

あれくらいじゃないと、見に行きたくないのよね。

どちらにしても、便器を見た後では、榎倉さんの作品は、ふーん以外の何物でもない。

ただ、大きい作品が短時間でできるから、大きい会場で展覧会したいときには、イイかもなあと思ったりして。

油染みの作品は、くるくると小さく巻いて、移動なども楽そうだし、そういう伸び縮みできる作品で展覧会をしたいという、美術館側のニーズには応えている。

どこも予算との戦いなのだ。

その後、京橋の画廊を3件回る。

まず、不忍画廊さんのイケダマスオを見る。お茶休息。

今回のはたいしたことなかった。

第一、一枚38万円じゃ、どうせ買えないので、そういう意味で、見てても嬉しくないのよね。

見る人は、マスオらしい作品が欲しいのだということが解った。彼は大量に作品を作っているのだが、全ての作品に力があるということでもない。

そういうことが、理解できるひとが足を運ぶので、結果、赤丸の数ももう一つという感じだった。

それから、イナックスのビルの近くにある「ギャラリー椿」で開かれていた、神沢さんの展覧会に行く。

彼女は初個展なんだそうだ。

ヤギ姉さまの同級生。

プロという感じの作品が並び、初個展だなんて全く気づかなかった。

前にお会いしたときよりも、若返ったという印象。

アタシのHPは時々見てくださっているのだそうだ。インターネットというのは奥深い。

「作品は、なかなか売れないんです」とアタシにこぼす。(→お会いしたのは二回目だが、それほどの話をする仲というワケでもないかと、アタシは思うのだが・・・汗。)

「絵というのは、売れるものじゃありませんよ。」とアタシは、キッパリと答える。

絵は誰が買うのか、どうして買われているのか、そういう勉強もしなければならないということである。

全ての絵が売れないということではない。売れている絵というのは、一定の条件を満たしているのである。

アナタの絵がその条件を満たせるのかは解らない。まず、自分の作品との差に気づくという作業が大切だ。

そのあと、橋場さんというアーティストの展覧会に足を運ぶ。

こちらは、イナックスから首都高の向こうに行き、交番と東京三菱の筋を入って、かなりウロウロしなければ見つからない、ギャラリー無境という場所で開催されていた。

ネットのお友達のTさんが、すでに、橋場さんとお話中。

アタシは、外見で、てっきり橋場さんがTさんと思い込んでしまう。

というように、ネットの見知らぬお友達というのは、予想と全く違う場合が多い。

そうして、それは、まるで、ゲンダイアートのようなワクワク感があるのだと思わされる。

見ず知らずの人と、もう一年以上も話しているんだからなあ。

橋場さんは、チャーミングな殿方で、飲み屋に行くと、女の子に囲まれてしまうオジサマという感じ。キラキラとした大きい目で、作品作りの楽しさを教えてくださった。

先月のアタシであれば、「ナンジャこりゃ」と思ったに違いないのだが、今月のアタシは「こりゃスゴイ」と思える私に成長していた。

ということで、Tさん、ギャラリーでの会話はオフレコでお願いします。汗。

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