◆◆◆ 303 ★ おたく展 ◆◆◆

2005.3.3

オジャラは、おたく展を見に行った。

イタリアのベネチアヴィエンナーレの建築部門、今年のテーマは変容。

日本館では、「オタク」というサブテーマのもと、おたくによる、オタクの展覧会を発表した。

一体「オタク」のどこが、建築の変容なのかといえば、秋葉原という都市が、オタクが集まることにより、オタク系の町に変容したというのがその展覧会の趣旨。

内容は、過去のオタクから、オタクの定義、マニアとの違い、お宅の部屋とそのフィギア、販売BOXのフィギアの展示などである。

そもそも、オタクとは何なのか。

確かに良くわからない。

今回のテレビ番組では、オタクが何かを理解できた。

「オタクとは、虚構の世界を作り上げ、それに対する趣向を持つ人」

なのだそうだ。

虚構の世界というのは、現実には無い世界ということである。

マニアとオタクの違いというのも説明していた。

マニアというのは、実態があるものに対する趣向である。

たとえば、鉄道、カメラなどは実態がある。だからマニアに分類される。

オタクとは、ゲーム、コミックなどから発生した虚構の世界にドップリと浸り、日常で実現できなかかった夢を、架空の世界の中で叶えようとするジャンルの人たちなのだそうだ。

精神医学的に見ると、逃避という表現をする人もいるかもしれない。

今回の展覧会には、この、赤い図録の付録として、上に散らばっているフィギアがおまけについてきた。

小さいフィギアの名前は、「新横浜ありな」ちゃん。

アタシは、これが欲しくて、オタク展まで足を運んでしまう。たははは。

これでアタシもオタクデビューだわぁ。

オタク用語というのがあって、代表的なものに、「萌え」と、「やおい」、「ぷに」がある。

萌えというのは、虚構のキャラなどに恋心を芽生えさせる感情なのだそう。

よーするに、コミックの美少女を愛するということらしい。

まあ解らなくもない。人間の女は怖いからなあ。

「やおい」というのは、ヤマなしオチなし意味なしを指す言葉。

コミケなどに出展される、同人誌的なコミックなんかは、みなさん、この「やおい」を共通の概念として、つまらなくても、そのつまらなさを笑ってもらえるらしい。

おたくは深いぜ。

アタシに理解できたのは、この、「やおい」により、フツーの人が同人誌のサークルなんかを作って、趣味として楽しめる世界が広がったというところである。

「やおい」では、世に出られない。

でも、世に出る必要もないのである。

楽しみのために、フツーの人が、コミックマンガ(多くはパクリとか、パロディーらしい)を創造し、作品を交換するという世界があるということだ。

楽しそうだぜ。

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