◆◆◆ 300 ★ 300話オメデトウ。本の表紙を描く ◆◆◆

2005.3.4

今日は、雑誌表紙の締切日。昨日は、展覧会デーだったため一日絵が描けなかったので、朝から、チョロチョロと描く。

いつもはアトリエで描くのだが、今日は間に合わないので、自宅で早朝から作業。

何が間に合わないのかといえば、色塗りがパソコンで、データ入稿するため、どうしても、オフィスのある自宅に帰ってこなくてはならないからである。

行ったり来たりするのが面倒なのよ。

しかも、大雪なの。

昨日、世界堂で、インクとガラスペンを買っておいて正解だったぜ。入稿を午前中に終え、午後はあとりえで到着荷物を待ちながら絵を描く。

一昨日に、油彩で今度の愛知万博に出る予定の本の表紙の絵を作る。

間に合うのかよ。みたいな。

明日と明後日で原稿を完成させて、入稿するぜ。

本はほとんど出来ているので、レイアウトを調整して、少し内容が変更になっているところや、アタシがバリにいたときの話を、現在にすり合わせたりする程度。

ブログにのせている記事をどうするかが悩み。

どちらにしたって、この油彩は、表紙の絵としてはイマイチ可愛くないぜ。

絵がまだ、安定して作れない。

技術が不足しているのである。

早くも弱気になり、イラストにしてもらおうと思う。

出版社さんは、イカスはいく天国の天使のイラストが気に入ってらしたので、それ系で。

パソコンから、天使が本を持って飛び出てくる絵なんかどうだろうと思い、構図を考える。

うっひょー。

久しぶりに描いたので、絵が下手になっているぜ。

とりあえず、ポストカードサイズのカットを30枚程描いて線を安定させ、作品作りを開始。

パソコンから出てくるというのが、どうも上手く表現できないでいる。

サダコのパクリなんだけどね。たはは。

この絵では、手がイマイチだし、パソコンというのが解らない。性格には人体が大きすぎて、紙の中に納まらなかったのよ。

本のサイズが結構小さいので、こんな程度でいいような気がする。

こんな絵でも、十枚以上は描いている。

天使なんだから、もう少し軽やかにしたほうがいーんだろうか?

線の太さとかは、好みもあるからなあ。

顔は、この子が一番ヨカッタと思う。

もう少し、カンタンな絵にするべきか。

この絵では、あまりイケてないということは理解できる。

ガラスペンを使って描くと、線の太さがビミョーに変化して、面白い効果があるのだが、反面、意図しない場所が太くなったりして、失敗となる場合もある。

似たような絵だけど、もう少し出てきている感じがあったかもしれない。

どんな絵も、満足するということがない。

このアタリの絵は、失敗品なので、チャリティーセールに出されること決定。

チャリティーセールは、結構掘り出し物があると思う。

サイズはA4程度あるので、チャリティー価格は1000円にしよう。

アタシの場合、エンピツなどでアタリをつけたり、トレペなどで転写をしない。

いきなり、紙に描き始めるので、複雑な絵は、所々が失敗するのである。

どうして、エンピツで下絵を描かないのかといえば、絵の勢いがなくなるからである。

消せると思うと、いつまでたっても絵が出来上がらない。

美しい線というのは、自分でスっと引けるようにならなければならない。

そのためには、エンピツなどをなぞるべきではないと考えているのである。

この方は、良く描けているんだけど、線が細かったかなあ。

上の絵と比較するとフツーで物足りない。

もう何枚か描けば、もう少し安定すると思ったり、行き当たりバッタリなので、やっぱり、どこかは失敗してしまうと思ったり、もっとカンタンな絵にしようかと考えを迷わせたり。

一枚の絵であっても、結構大変である。

でも、この絵は、失敗ではないので、5000円くらいかなあ。

まあ売れるだろう。

天使の絵は大人気なのである。

描いても描いても売れてしまうのだ。

紙の上に描かれた伸びやかな線は潔く美しい。

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