◆◆◆ 298 ★ 銅版画のお教室 ◆◆◆

2005.3.1

そういえば、5日まで、文房堂で、スクールの展覧会というのをやっています。

今回のは、刷りがどうしてもうまくいかなくて、なんか情けない作品でした。

オジャラよ。もう少し、マシな作品は出来なかったのかよ。みたいな出来具合で、どうぞ足を運んでくださいとは言い難い。

はぁ。銅版画家への道は遠い。

そうして、もう一枚刷ろうと張り切っていたのだが、新しい、深刻なキズが入っていることが解り、アタシのテンションは、一気に下がってしまう。

I女史に愚痴ると、

『その版は、そういう運命なの(キッパリ)』と頷かれ、アタシは、

『そうっすよね。ここで、ムリしても仕方ないってことっすね。他の版画を作ることにします。(キッパリ)』

と、キモチを振り切り、刷るのを諦めてしまう。

キモチを切り替えるということも、制作活動には大切だということのようである。

彼女の作品は、いつみてもスゴイ。(オジャラは二枚所有)

そんでもって、今日は、輪ゴムを刷る。

この版は、別に好きということもないのだが、痕跡という気がするからである。

そうして、もう一度見ても、やっぱ、要らないぜ。

これでも、ミロ風っぽく工夫したのだが。

パクリかよっ。みたいな。

新作、ドライポイントの猫ちゃん

そんでもって、仕方がないので新作を作る。

お教室のことをスッカリ忘れて、パパと、オババさまと展覧会を見に来ていたN嬢。

『今日、お教室だったんですねーっ。』

などととぼけて入ってきて、銅版一枚をドライポイントしろなどと、アタシに銅版を売りつけられてしまう。

彼女は3ヶ月程前に入ったばかりの新人さんで、ティーンエイジャー。

若いぜ。

そんでもって、人に勧めていないで、アタシも、ドライポイントで新作でも作ろうと思い立ち、一枚作る。

また猫か。

しかし、猫版画は、お教室の人気者である。

オジャラは、S嬢のウサギと、猫を交換する。

ウサギは、腕の骨を折ってしまい、三角巾を巻いているポーズ。(自画像らしい)

笑える版画だぜ。

赤いインクで刷ったワゴムちゃん。

この向きが正しい向き。

たはは。

この作品に向きがあるとはねえ。

見ただけで笑いが取れる版画というのは、そう多くない。

マンガというワケでもないのに、『ああ、腕折っちゃったのね。』みたいなのが伝わってくる。

でもまあ、めげてない。みたいな。

彼女はそれで、1ヶ月もお教室をお休みし、一生に一度の、センセイとの記念写真に写りそびれてしまう。

まあ、また撮ればいいんだけどね。汗。

お教室の皆様には、『何も見えないところに手を差し伸べるセンセイ』の写真も配布。

センセイ、これが、芸術っすね。

まだアタシには見えませんが、そのうち、見えるかもしれません。

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.