◆◆◆ 296 ★ 足立区のパブリックコメントに参加する。 ◆◆◆

2005.2.24

区の広報紙で、『文化芸術にたいする条例を作るので、それに関して、パブリックコメントを募集する』とあり、意見交換会があるというので申し込む。

今まで全く無かったというのが驚きですらある。

オジャラは3分程遅れてしまい、席は一番前になってしまう。爆。

どっちにしても、いつも一番前に座るんだけどさ。汗。

隣は、ヨボヨボの殿方二人で、本当に驚いた。ざっと20人程度の区民がモノを申しに集まっていた。

休憩時間に、『お嬢さん、アナタはどんな文化活動をしているんですか?』と聞かれ、『画家を目指しています』と答えたら、足立画壇の皆様だった。大汗。

『それでは私たちと同じですね。足立区展には出されていますか?』と聞かれ、去年から参加しています。と答えたら、ウレシそうだった。

一番前に陣取り、1時間も前から待っていたという顔であった。

意見交換会の最初の討議は、

『足立区文化産業・芸術新都心構想(検討素材)のご意見募集(パブリックコメント)』

の素案に、芸術という文字を入れるのかどうかだった。(芸術という文字はHPの構想には入っているのに、素案からは除外されているのよ。)

30分もこれに費やしてしまう。

担当された委員の皆様も、物凄く時間をかけたところだという説明もある。

何に時間がかかったのかは明白だった。

それは、大學の教授とか助教授のセンセイ方が、『文化芸術』という言葉は、今まで無かった言葉で東京都の条例にはじめて使われた、世に存在しない言葉なので使えない。

という強い意志のように見受けられた。

参加者の誰かが『芸術は入れたほうがいい』

といい、アタシは賛成した。

『何故そう思うのか』とセンセイに質問をされたので、『文化』に関わっている人だけでなく、『芸術に関わっている』人からの注目を、タイトルで得られると、条例の認知が高まり、協力者が増えるからだと回答した。

そうすると、次には、『芸術文化』なのか、『文化芸術』なのか、『文化・芸術』なのかという質問をされる。

アタシは、『どっちでも構わない。順番はそんなに重要とは思わないが、入っているほうが訴求力が高くなる』

と答えたら、助教授は『この議論は私たちが長いこと考えた話しで云々・・・・・』

と激しく対抗してくるので、『私たちの意見を聞くための会なんだから、とりあえず聞いておいてくれ。タイトルより内容の方が重要だ』

と答えて、この話はやっと決着した。

この筋の話は、意見を聞くなどと言っている方が、質問しようとしている人たちを説得しようとする傾向があり、それは、何処でも同じだと思わされる。

折角参加したので、私は3つのお願いをした。

一つは、文化活動の広報の協力、確かに、広報紙に展覧会の案内を載せるのはむりかもしれない。でも、準じた形で、専用の情報誌などをとりまとめて、広報紙と一緒に配るという案もある。折角区内でイベントをやったとしても、それを知るすべが今のところ広報紙しかなくて、そこに掲載されないと、情報量はゼロなのである。

もう一つは、美術館を将来作るための収集活動や、寄贈の受け入れ、そのための保管場所の確保。

もう一つは、公共スペースでの、自作の品の販売を認めて、運営費をまかない、文化活動を活発化させるという柔軟な発想を持って、継続的に、双方が発展できる仕組みの導入である。

足立区には、郷土博物館しかない。

今度、黒澤彰の映像館というのが出来て、ゲーダイの音楽学部が移転してくることが決まったのだそうだ。

でも、美術館は出来ないみたいである。

もう随分と前から、絵を寄贈してくれるひとは沢山いるのに、全て断っているのだそうだ。そんな場所もお金もない。ゼッタイにムリと、文化課長さんが反論を述べる。

アタシはブチ切れた。

『今何もないことは、解っているんです。いやな思いもイッパイしています。これから、文化を発展させるために、意見を交換しようといっているんですから、まずここは、区役所のご担当の方のアタマを柔らかく持ち、どうしたら実現できるのかを考える会にしないと、この条例は絵に描いたモチになりますよ。』

などとキッパリ言って帰ってくる。

オジャラよ。キッパリしすぎているぜ。

ホントは、区民の文化材を保管するNPOかなんかを作って、そこで足立区の援助を受けながら民間の人がやるのが一番成功する率が高いんだけどね。

お役所だけではムリな構想なのよ。アタシも、意見を出すくらいならいいけどなあ。会の運営までというのは絵が描けなくなるから嫌だよなあ。

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