◆◆◆ 292 ★ 京都の型染めの展覧会のときの写真 ◆◆◆

2005.2.21

もう随分前の話だが、京都の型染めの展覧会を見に行った時の写真。

ケータイなので、ボヤボヤ。

奥のオジサマ方は、染め師の皆様。

小さい色紙に、型染め体験というのができる。

この作品は、アンケートに答えると無料で作ることが出来る。

金曜日の昼下がりで、客はほとんどいなかった。小さい色紙に、アタシはフクロウの型染めを転写して、小さい作品を作らせていただく。

おおっ。こんなに小さい版でも、20版位使っているのか。驚くぜ。

この体験で一番参考になったのは、職人さんたちの道具である。

それぞれのオジサマ方は、自分で工夫して自分の道具を作ったり、専門家に作らせたりして東京に持ち込んでいた。

小さいカッターナイフの先ですら、専門の職人に作らせているというのに驚いた。

しかし、自分で切り絵を作るようになった今は、意味が解る。

良く切れて、先が折れない刃は必需品である。

この型染め体験で、私の型染めの知識が一気に進んだ。どの程度の細かい線まで作れるのかまでである。

彼らは、型紙ようの台紙も特別な品を使っていた。

不織布で、特別に型染め用に作った特殊な紙で、切り心地良く、水に濡れても大丈夫で、薄くて丈夫な品であった。

型紙をどうやって作るのかも実演してくださった。

左側は、弁慶と義経が橋の上で戦っているシーン。

Tシャツに、型染めで作ってある。

アタシはてっきりパソコンプリントだと勘違いするほどの美しさ。

そうだよ。この手があったよ。

アイロン転写よりよっぽど安く出来上がるぜ。爆。

アタシも、正倉院所蔵の杯で、Tシャツの染物が作れるぜ。爆。

オジサマ方は、義経と弁慶の型染め版画シリーズ26万円について、アタシに意見を求めてきた。

理由は、アタシが、型染めのサンプル一枚3000円の、物凄く出来が良い作品だけを選んだからである。

『このシリーズ作品については、どう思われますか?』

この作品とは別に、素晴らしい浮世絵の型染めがあった。拡張高く、技術も図案も美しかった。

アタシは、そっちを指差して、『この位のレベルならもっと高くても売れるけど、弁慶と義経程度のレベルでは、東京で売るのは難しいと思う』とざっくばらんに答える。

オジサマがたは、一斉に頷いた。

彼らにも出来の差は理解できていたのである。

例えば欲しいと思っても、フツーの人は、いきなり26万円は出さない。

かといって、収集家が買う域にはまだ到達していないということである。

誰が見ても素晴らしい作品というのは潔い。

そうして、テキスタイルの世界というのは、デザインが出来る人を探しているのだと思わされた。

左の半透明の物体は、アタシがプラスチックの板に作ったステンシル版画のような版。

もう少し薄い板を探したい。

でもまあ、クリアフォルダであれば、A3サイズでも、何枚かで100円で手に入るので、とりあえず、もっと良い品に出会うまではこれで行くと思う。

大きいサイズの作品は、切り絵だけで済ませることが出来る。

パターンを展開する必要がある小さい下絵だけ、ステンシル型が必要だということだ。

それにしても下手糞だぜ。

何枚か作れば、もう少し見れるように作れると思う。

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