◆◆◆ 291 ★ 切り絵によるてぬぐいの下絵-3 ◆◆◆

2005.2.19

ガラス杯の展開図。

折角のてぬぐいサイズなので、ガラスが欠けないように全体にランダムに配置してゆく。

周囲の文様は、やはり、8世紀のイロイロなグッズのモチーフを使って作っている。

周囲をぐるりと同じパターンで囲むのか、少し変えるのか?

杯はシンメトリーに並べるのか、グチャグチャに展開するのか。考えることはイロイロある。

フツーの感覚だと、同じパターンで周囲を囲むというのが一版的だと思う。

欲張りで貧乏性なアタシは、一枚のてぬぐいであっても、折りたたみ方により、出る柄が違うと、ハチマキにしても、結構楽しめるんじゃないかと考える。

てぬぐいは、

アタマに巻くか、折りたたんで肩にかけるか、フキンなどに使うかのどれかである。

そういうときに、それぞれ違う文様がでたり、アクセントがあったりするとイイなというキモチである。

それにしたって、この版では芸がないよなあ。真ん中のラインで白黒反転させるかなあ。

反転させると、柄が細かすぎるかもなあ。

型紙の職人さん、嫌がるだろうなあ。

一枚の型で、何枚位のてぬぐいが作れるのだろうか?その辺も、まだ未知なのよね。

周囲の文様も、切り絵で作り、指示をエンピツで書き込む。

遠方での作業になるので、意思疎通が難しい。

逆に、資料だけで型紙が作れたり、色も再現できるとすれば、この型紙のセットを持っていれば、何百年先でも、同じデザインを復刻できるということになる。

芦沢センセイの作品なんかは、軽めの下絵を直接柿渋型紙に貼り付けて似て非なる型に昇華させてゆくので、制作工程で、型が残らないということのようである。

まあ、作品が結果として残っているので、それを元に復刻するということは可能ではあるのだが効率は悪くなる。

マンガ家?(本人は最近イラストレーターと名乗っている)夜桜子さんが、京橋のバードックギャラリーでグループ展を開かれます。姉さま、頑張るわね。

上の作品も、彼女のイラストです。プロって感じするよねえ。

ウイリアムモリスの図録も、正倉院と並んでよく開かれる。

うーむ。オジャラよ。何か勘違いしているんじゃないのか?

そーなんだろうか?

土産物のてぬぐいだって、もっとカワイイ柄なら、もっと売れるんじゃないかと思う。

お客様は皆さんワガママだ。

どんなに沢山品物があっても気に入らない人大量である。

作る側にも、一生懸命さが足りない品物というのが無いわけではない。

お互い様という気もしてくる。

私は、私の信じた道を行くだけである。

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