◆◆◆ 279 ★ なんやかやと忙しい ◆◆◆

2005.2.1

アタマの中は、てぬぐいのデザインでイッパイである。

てぬぐいのデザインと一言で言うが、ある種の版画であり、私が頼まれているデザインは、版の下絵をつくるという作業である。

技法に合った、ムリの無い柄でなければならず、更に奈良というテーマに沿っていなければならない。

昨日は銅版画のお教室で、メンバーの皆様に、奈良について尋ねたりもする。

アタシは、あまり気にしないで、イロイロな人に意見を求める部分がある。

みんな、口はヒマなので、イロイロなアイディアを出してくれる。友達というのは有難い。

そうして、こういう折であるというのに、不動産屋から、パソコンのLANにつなぐ機械を一つ増やしたいとかいう依頼があり、一日指導に行く。

指導という内容でもないのだが、専門業者に頼むよりは安いと考えているようである。

アタシは、原価のかからないアルバイトで、ギャラが日払いされるので、ホクホクと出かけてしまう。

そうして、たいして出来るわけではないのだが、足りない頭をふり絞り、パソコンを、要望どおりになんとか動くようにする。

おいおい、マニュアルみながら接続しただけだろうみたいな・・・。汗。しかも、作業は社員の方にやっていただいていて、アタシは監視。

LANの無線ルーター購入の際、パソコン専門店行き、プリンタを共有化させる話について聞く。

店の人も暇なのか、タダでやり方を教えてくれる。

おおっ。そうやればできるのか。

なるほど。

そんじゃ、ウチのLANでつながっているプリンタも共有できそう。

みたいな。

全てのモノはつながっていて、一つの情報は思いのほか多方面に応用ができる。

3年前は、家の中が無線LANでつながっているという話は、ウソだと思っていたが、今は当たり前だと思えてくる。

時代の進化というのは、自分の想像力を超えて進んでゆくので困る。

先日来てくださった、アネモネの殿方は、アタシに『オリジナリティーは、どうやったら作り出せるのか?』という質問をされた。

うーん。

アタシの場合、自発的なものである。

苦もなく、勝手に出てきたのだ。

これは、ある種の才能といえなくもない。

ものスゴイ下手糞な絵なのに、私の絵であるというオリジナリティーが出始めた時に、私は画家で勝負に出てみようと決意した。

オリジナリティーは誰にでも手に入れられるモノではないということを知っていたからである。

そうして、私は、苦も無く絵を描き続ける才能には、随分と前から気づいていたのである。

しかし、それだけでは画家にはなれない。

アタシが画家になれるのかどうかは、まだ、誰にも解らないのである。

アタシにあったのは、私の作品の中に湧き出てきたオリジナリティーに気づく能力だったということだ。

それでは、決意するまではどうだったのかという話を思い出してみる。

アタシは、商学部を卒業して、いつか自分の店を持ちたいと考えていた。

どんな商売がこの世に存在して、どんなふうに儲けているのか。

アタシの性格を勘案して、どんな商売が向いているのか。

時代はどんどんと不景気になってゆく。

それは、戦後、売れ続けてきた経験しか持たない人々には辛い季節だったと思う。

どんなモノも、売れ続けることは無い。

そういう中で、画家という職業についてもよく考えていた。

モチロン、自分が画家になるという話ではなく、どういう人が画家になったのかということに興味を持ち、研究していたということである。

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.