◆◆◆ 271 ★ てぬぐいのデザイン ◆◆◆

2005.1.22

手ぬぐい屋さん(奈良の朱鳥さん)から手ぬぐいのサンプルが届く。

うっひょー。買ったらお高そうな品々。

この前、浅草のてぬぐい屋さんに行った時に、高くて買えなかった。

てぬぐいなんて、300円位で買える品じゃないとさー。

それでも、身近な人で、てぬぐいファンという人たちが結構いるので驚いた。

海外旅行には必ず持参するという銅版画教室のHさん。

美しい木版を作る方で、声を掛けてみたが、使うほう専門で構わない。キッパリなどといわれてしまう。

風景なんかの作品は、彼女の木版なんかをモチーフにした方が格調高いけどなあ。

人によっては、自分の作品がてぬぐいになったりするのを嫌がる人がいるからなあ。

何と言っても、ゲージツだもんねー。

ゲージツか雑貨かという判断は分かれるところ。

アタシはどっちでも構わない。

身近なところにあって、沢山の方が親しんでいただける品物になるというのは、それはそれで素晴らしいことだと思う。

版画から離れられないのは、そういう事情もあるのである。

民具の竹細工とか、陶芸などの中には、芸術っぽいものも沢山まぎれているけど、そんなに高く無い品も沢山ある。

手ぬぐいのデザインは、一応デザイナーさんとかいるみたいだし、お店のHPもまだないんで、お店の方のオーケー出たら少しご紹介したい。

昨日は少し小さいノートなんかに、下絵の下絵を作ってみる。

手ぬぐいの版の構造上あまり細い線は適さないということで、太いペンで小さい紙に描くのであまり面白くない。

パソコンで反転させると、やっと、てぬぐいらしくなってくる。

うーむ。

下絵をリトグラフで作るという案は早くも断念。

一番の理由は、いきなり描くので、失敗できないという所にある。

自分の版画の場合、ある程度の許容範囲となり、あまり気にならないのだが、商品になるとすれば、多少のやり直しはしたいという気持ちになる。

紙に描くのであれば、上から紙を張り、訂正したりもできるのだが、アルミバンの場合、目立てをしなおさなくてはならなくて、その辺がねえ。

複数印刷できるので、色の指定なんかをするのはベンリと思うんだけど、完成するまでに、紙にに描くよりも時間がかかってしまうもんなあ。

それよりも、とりあえず筆かなんかで、バババっといくつか作っちゃったほうがイーような気がするよなあ。

実寸の下絵制作は、『導電ラッキー指サック』のダンボールの裏。

この紙は、印刷屋が要らないというので、ゴッソリと頂いた。

幅は36.5センチ。長さは80センチ。

てぬぐいの幅は37センチ。長さは90センチ。

おおっ。てぬぐいのためのダンボールだぜ。

幅が五ミリ小さいのは勘弁していただいて、この紙で習作を作ることにする。

まず、実寸に長さを継ぎ足して机の上に置く。

奈良にあるお店で、奈良を京都位に有名にしたいという活動の一環で、奈良テイストの品物しか扱わないのだそうだ。

アタシに、そんなデザインが描けるとも思えない。

第一、奈良というのは、鹿と鹿センベイ、それから、奈良の大仏様しか思い浮かばない。

古本屋で、奈良のゆかりの本を物色してみる。

へえー。奈良時代というのは、都が奈良にあったのかぁ。この頃のストーリーは使えそう。(注:オジャラは、大学受験のとき、日本史専攻。ウソだろーっ。みたいな。何も覚えていないぜ。)

とりあえず、人物を描くのに、当時の衣装などを参考にするため、古事記辺りのマンガを購入。何故か卑弥呼が入っている、支離滅裂なオジャラ。

うーむ。早くも分裂気味。

前方後円墳と、埴輪のてぬぐいになること決定という感じ。

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