◆◆◆ 257 ★ 始動開始 ◆◆◆

2005.1.6

3日、赤木という人のパリ風景画展を見に行く。

プランタンで展覧会を開催していたのだが、この前、九段下に行った時に無料券を2枚頂いており、夫を連れてゆく。

途中、マツヤ銀座の版画即売会なる場所も冷やかす。

赤木の絵は、最初は油彩、途中からは水彩となり、最後は、ショップになっていて、リトやシルクスクリーンが売られていた。

じゅっ、16万円!

ま、そんなもんかあ。

ゲージツになるとお高くなる。

感想ねぇ。

オギスの方が好き。

水彩画は素晴らしかった。油絵は、誰にでもというタッチではない。個性はあった。

ショップで、リトなのかシルクなのかどうしても見分けがつかなかったので、店員さんに聞く。

『空の青と白にムラがあるのはリトで、それ以外はシルクです。』

おおっ。なるほどぉ。こういうグラディエーションみたいのをシルクで作るのは大変なんだ。納得。一つおりこうになったぜ。

オットは『パリという場所は、どこを切り取っても絵になるね』

と言い

アタシは、『風景を描くなら、パリに行かないとね。』

と答える。

帰国して、千住とか下町の風景を中心に描いている画家というジャンルがあるのにも、物凄く驚いた。確かに、失われつつある昔の家屋を絵で記録するという作業には意味があるのかもしれない。

どちらにしても、風景というのは、あまり上手く描けないのよね。

うーむ。上の人の作品のレベルと大きな差があるよなあ。

やっぱ、風景画家になるのはムリって気がするぜ。

それでも、こんな絵でも、お祭りの景色が目に浮かんできて、暑かった夏を思い出す。

絵には、記憶を引き戻す力があり、それは俳句に似ていると思う。

板垣邸も、イマイチだった。

いつも被写体がはみ出るので、中になんとか入れようとしたのが敗因だと思う。

もう少し、小さい建物からスタートするべきだったよ。

フナオカちゃんなのに。(→フナオカちゃんとは、フナオカ社製のカンバスのことで、お高い。)

これなら、もう一人アンドレアを描いた方がヨカッタぜ。この日が天使になる日は近い。

そういえば、バリにいたときに、カレンダーの絵を作るんで、風景的イラストを描いたことがあったよなあ。

実は、この前の個展のときにも、バリで描いた未発表(→HPに公開していないという意味)の水彩の風景画が何枚も出てきたよなあ。

あ゛ー。昔の絵のことは考えたくないぜ。

しかももう2−3年も前の作品なのに、こっちの方がいいっていうのがムカつく。

パソコンで色つけているからかなあ。

まあいいか。このカレンダーは、3個しか売れなかったもんなあ。描くんじゃなかったよ。

結構イイ柄だったのになあ。

イラストでここまで描けるんだから、もう少し練習すれば、油絵でももうちょっとマシになるはずなんだよなあ。

ちなみに左の木がナンカで、右が笹椰子です。

雑誌のカットなんかを描く合間に、どーしても使えないような絵も何枚もできてしまう。

『高い紙にこんな絵を描くべきじゃなかったよ』と深く反省したりもする。

最近、絵のテレビ番組をよく見るようになる。テレビ番組というのは、解説付きで画家のことが解るので短時間で沢山の情報を収集することができるのだ。

おかげで、パソコンをやる時間が減ってるんだけどね。

テレビで中川一政の書を見る。

うーむ。よく解らない。

まあいいか。売れた者が勝ちである。

銀座松屋で片岡球子のリトグラフが130万円で売っていた。130万円かぁ。

イイ作品だけど、130万の価値があるかといわれたら、それは解らない。アタシには払えないということだけはハッキリしている。

片岡球子はもっと見たいなあ。日本画系の人はやっぱ値段高いねー。

売りに出ている絵の質と値段をチェックするというのは、物凄く勉強になる。

でも、一番参考になるのは、売れた絵をチェックすることである。アカギさんのは、16万前後が中心で赤丸は結構ついていた。

松屋のギャラリーは他の作品も総じて高くってほとんど売れてなかった。

売れなければ赤字になる。

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