◆◆◆ 249 ★ 銅版画の版を作る ◆◆◆

2004.12.20

銅版が届いて、開封され、小さい版が机の上に積んである。

そうして、目の前にあると、作らずにはいられない状態となり、つい、作品を作っている。

この前、草間ヤヨイを見に行ったからなあ。

つい、こういう作品になるんだよな。

強烈なアートというのは、ノウミソに映像が残ってしまい、無意識の世界で、まず、これが出来ている。

はぁ。

それが、草間のスゴサなのだと思い知らされる。

瑛九を見たときにも、次の日、瑛九風を描いていたからなあ。

そんな作品を作っても仕方がないと思ったり、これはこれで、アタシの作品が進化する過程だと思ったりもする。

次に作った作品。ボーダーを横向きにし、水玉をランダムに散らす。

似ているけど、非なる作品になる。

抽象画というのは、アタシにはまだよく解らないのだが、続けていると、何か出てくるかもしれないので、とりあえず続けてゆこうみたいな感じである。

それは、ヤクルトを毎日飲み続けたり、サダコがテレビから出てきたりするのと似ている。

銅版に、カッティングシート(裏面に貼ったやつの切れ端。)を貼ってゆき、マニキュアでドットを描画。

この、空白を埋めるというのの強迫観念症だった草間は、それはそれで、人には真似できない世界を作り上げていった。

もう少し埋められなくも無いが、そこまですると、同じ絵になってしまうので、適当なところでやめることにする。爆

こんどは、ラメ入りシルバーのマニキュアに替えて描画する。

ラメは、途中で腐食されて、銅版のマチエールになりえるのだろうか?

描画の線があまり美しくなかったよな。

次作るときは、もう少し考えよう。

それから、マニキュアをもう一枚。

角の無い面を作れるので、サボテンを描いてみる。

ちょっと背景が淋しいので、ポスカで点描を加える。

刷るのが楽しみだわぁ。

銅版というのは、よーく考えると、リトにも、モノタイプにも使えて便利。

銅版画の魅力というのは果てしなく、イロイロな版画を試してみても、必ずここに戻ってきてしまう。

リトと比較しても、版作りの工程の楽しさは、銅版画圧勝という感じである。

最後は、ポスカで猫を描画。

ディープエッジに耐えられるのか不安であるが、縞の部分は、3回塗り、少し厚いマチエールで乾燥させたあと、腐食液に。

点描は一回。

薄い塗りと、厚い塗りで、腐食後のマチエールをチェックする。

小さい銅版は、惜しげなくテストができて嬉しい。

早く銅版の山積みを自分の視界から見えないところに移さないと、あっという間に使い終わってしまうぜ。

オジャラよ。テストばかり繰り返していないで、真剣に売れる作品を作れよ。みたいな。

はぁ。

この前、近所で開かれた『年賀状とクリスマスカードを作る会』というのに参加する。

材料費込みで500円。

お菓子とお茶まで出る。

赤字じゃないの?

センセイはカラーコピーした季節の絵とカレンダーを用意してくださっていて、参加者は、それをチョキチョキとカットして、台紙に貼り付けてゆく。

アタシは、意地を見せて、その場で描画。

こんなことなら、携帯水彩セットを持ってゆくんだったよ。

絵は、コンナ感じ。

『ホントはもっと上手いんですよ。』などと言い訳しながら描く。

あ゛ーっ。これが実力だろうよ。

たはは。

とりあえず、時間内に完了。

天使のポストカードも5枚ほど作る。

この作品は、アトリエに飾ろうと思う。

こんなカレンダーでも、手作りアートという感じで嬉しい。

オジャラよ、自分がネット配布しているカレンダーは使わないのかよ?

あれかぁ。置く場所ないんだよね。

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