◆◆◆ 227 ★ 油絵は乾燥に入りました ◆◆◆

2004.11.15

この日で、個展前の油彩はほぼ終了にする。

いくつかサインだけしていない作品があるが、近々終了予定。

乾燥棚は満杯っす。

結局100号は、展覧会中に、ダレもいない時間があるはずで、そういうときに加筆してゆこうと思います。

ムリせずボチボチです。

乾燥棚に、完成した絵を並べてゆくと、奥から昔の作品がでてきたり、まだ未使用のカンバスが出てきたりするので、それに新作を描いたりもしています。

抽象画は、あっという間に出来上がるけどなあ。点描や、色と色との間にラインを入れたりする感じで、なんだか個性が出てきつつあるといえば、出てきつつあるし、アタシの作品とは思えないといえば、思えない。

どこかに個性というのは、必ず顔を出してくるはずだが、それはまだ見当たらない。

イケダマスオの『美の値段』という本を古本屋で見つけ、300円で買う。

1990年1月に出版された作品で3月には3回目の刷り増しをしている。

この筋の本は、当時珍しかったに違いなく、彼のはぎれの良い文章は心地よい。

そうして、その中にある、芸術の価値について、よ-く考えさせられる。

『一歩あとりえの外を出たら、作品は美術品になる』

などと書かれている。

なるほどぉ。アタシの場合、あとりえで売っているから、美術品じゃないのかぁ。みたいな。

アタシには、アタシの価値観というのがある。

自分の作品が芸術品かどうかというのは、アタシが評価することではないというのは解っている。

評価するのは、評論家とか、画商とか、公募展のセンセイ方ということになるらしい。

まだ、ダレも評価してくれないので、アタシの絵というのは、芸術品ではないということのようだ。

まあいい。

どちらでも構わない。

芸術と呼ぶ程の洗練された技術はまだないわけで、人生のうちで、それが手に入れられるかどうかは、アタシが、今後も絵を描き続けられるかということにかかっているのである。

これだけ絵が描けても、絵が売れなければ、絵を続けることは出来ないということである。

現実というのは、解り易い。

来年はアタシも、少しアルバイトをしなければならないと思う。

イラストのバイトが増えれば、なんとかなると思うのだが、毎月、あと5万円は収入を増やしたい。

東京での生活には金がかかる。

将来のことも考えなければならない。

そうして、愕然としたのが、先日眼鏡店で見た、『アンアン』である。

うわーっ。こんなにイラストの扱いが減っているのか。これでは、イラストレーターは辛いだろうなあ。

一流と言われるイラストレーター程、値段が高いので、安い人にシフトしてゆくということになるだろう。

値崩れもしてくると思う。

イラストのバイトを増やすのはムリって気がしてくる。

雑誌連載のマンガも、とりあえず3月で終了になるので、イラスト系の収入が少し減ってしまうのだ。

雑誌の仕事というのは、雑誌社の事情で変化するので、一生継続するというワケではない。季節ごと、年毎に、新しい企画で進めてゆかなければならない。

この種の仕事というのは、『先方から依頼があって』初めて成立する仕事ということになる。

カメラマンは、イラストレーターよりも個性を出し辛いので、イラストよりももっと値下がりしていると思う。

そうするとどうなるのかといえば、多くの画像は写真に流れ、イラストの扱いは益々少なくなってしまうのだ。

雑誌全体が売り上げを下げているのだから仕方がない。

フリーペーパーなる無料の雑誌のコンテンツだって、WEBのコンテンツだって充実してきている。

活字を読む時間が変化していなくても、支出はぐんと減っているということなのだろう。

ベストセラー程、ブックオフで100円という時代だし、アタシの本であっても、ネット版は全て無料なのだ。

活字の戦いは、無料系にシフトしつつある。

あれだよなあ。アタシも、アトリエでボチボチ売ったりしないで、アメリカの画廊なんかに売り込んで、高く売ってもらう方が、よっぽど良いんだろうなあ。

もうアメリカ系画廊のリスティングはできているんだけどね。作品がまだなのよ。爆。

まだ、それ程の作品でもないしなあ。

とりあえず、F10額が10枚程度になったので、このサイズの作品を10枚描いてから考えよう。みたいな。

100号も、完成させてから考えようみたいな。

そんな感じだよなあ。

人物画家を目指しているのに、顔がまだ下手だし。

それにしたって、抽象画が売れないっていうのは、何か解るなあ。

描くのは苦労がないけどなあ。

芸術性がわからないもんなあ。

とりあえず、個展の最中は、100号のデモンストレーションをしつつ、寒い日などには、ガラス絵を作り、リトカレンダーを刷る。

そんでもって、合い間に、ペン画を大量に練習し、チャリティー品を追加という構想だ。

今回のチャリティーは、新潟地震の義援金になるかもなあ。

あまりにも寒いもの。

そんな感じで、準備は着々と進んでいるのだが、誰か来る気配はあまりない。汗。

まあいいか。

絵がよければ、見に来ようという人はいるはずだし、もしいないのであれば、絵が悪いということに他ならない。

そういえば、ケーブルテレビ足立が21日の午後に取材に来て、22日の夕方五時半のニュースで流れるらしい。

ケーブルテレビ足立かぁ。

見たことないけどなあ。

とりあえず、録画予約っと。

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