◆◆◆ 213 ★ 100号にチャレンジ ◆◆◆

2004.10.22

あとりえは、今回は、たいして水も入らなかったみたい。

それでも雨漏りによる漏電はしていて、停電していた。

ブレーカーを上げて、始動開始。

まず、この前組み立てた100号枠に、すじかいを入れて補強。

そんでもって、道路にシートを敷いて、カンバスをカット。

枠に張ってゆく。

皺が寄らないように、必死に組み立てるのだが、結局、完成したカンバスは台形だった。

しかし、今回は、練習ということもあり、このまま行くことにする。

昨日イトウ屋で買ったジェッソを塗ってゆく。

どの位の厚さに塗ればいいのかが解らないので、とりあえず薄めにムラなく塗る。

天気のイイ日に外で乾かすと、作業がはかどるぜ。

そのあと、あと2枚位、中型も作ろうと思い立ち、額縁屋のオヤジがくれたP30枠というのを組み立てる。

こちらは、お高いフナオカちゃんカンバスを張る。

フナオカちゃんにも、ジェッソ下地を塗る。

この後、シルバーホワイトでもう一度下塗り完了したところ。

ジェッソは、油絵の具の伸びが良くなるらしくて、絵の具代が節約できるムード。

とりあえず、使ってみないと、その品の良し悪しが解らないし、大型作品は、販売促進の看板みたいなもんなんで、少し節約してもいいだろうって感じ。

小品はあまりケチケチする必要がないんだけどね。コスト計算は、どんな作品に対しても必要。

p30号も売れる予定なし。

そのあと、カンバスの端切れがあるので、残った木の棒で小さい枠を作り、細長いカンバスを二個作る。

規定サイズで無い作品であっても、安ければ、欲しいという人がいる。

アタシの油彩はホンモノなので、安ければ必ず売れるのよ。

(→予定では・・・・^^ その予定 )

何を描こうかなあ。

細長いカンバスというのは、人物でも植物でもよくって、何を描こうかワクワクするぜ。

全てのカンバスを張り終えて、下塗りが完了すると5時。

帰るかどうか考えるが、まだ1時間くらい余裕があるので、大作の下絵でも描くことにする。

タイで買ってきた大型の水彩紙(といっても薄いのよ)に、アタマの中にあった構想を描いてゆく。

構想といっても、たいした構想じゃないんだけどさ。

100号は、結局、大道芸人の絵にすることにする。理由は、ヌードの絵だと、飾る場所に困るからである。

万一、安価に引き取ってくれる人がいたとしたって、公のスペースには、フルヌードは飾れないだろう。

大道芸人が集う作品であれば、子供やなんかが集まる場所にも置くことが出来るし、千住の活動みたいなのも、作品を通して知ってもらうことができるのだ。

しかも、ヌード作品と比較すると、物凄く動きがある。

動いている絵というのは難しいけど、だからこそ挑戦しなければならない。

30号の方は、一枚はヌード、一枚は天使にすることにする。(ひょっとしたら、ヌード二枚かも)

描きたい絵も描かないとならない。

あれだよなあ。

ラブホテルとか、ムーディーなバーなんかなら、ヌード系の絵なんかを買ってくれるかも知れないよなあ。

などと、ワケの解らないことまで考える。

売る場所や飾る場所を考えないで描くと、きっと将来に渡って邪魔になるもんなあ。

完成したのに売れない絵というのは邪魔である。

額縁屋のオヤジとも、その話になったけど、お客様がどんな絵がいいのかというのは、全く解らない。

売る側がしなくてはならないのは、イロイロな筋の作品を置いて、お客様に楽しく選んでもらうということらしい。

その点では大丈夫だろう。絵はかなり大量になりつつある。

山本容子の、テレビの銅版画のテキストの中で、彼女は、『絵に、ちょっとおかしな部分を入れるようにしている』

と書いていた。

近寄ってみると、ちょっと、構図がズレていたり、省略されていたり、笑えたり、自分のオリジナルなシーンだったりを作品に加えるということのようだ。

俳句のようである。

そうして、そういう『遊び心』というのが作品に入っていると、作るほうも楽しいが、見るほうも楽しいだろうなと思ったりする。

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.