◆◆◆ 211 ★ ウィリアムモリス・佐藤哲三 お友達の展覧会 ◆◆◆
2004.10.19 |
ウイリアム・モリス。 アタシは、どんな作家さんか全く知らなかったが、ポストカードがテキスタイル風で、布地に弱いアタシは、チャンスがあれば、見に行きたかった。 金曜日、ヤフオクにて、ウイリアムモリスのチケットを70円で落札。 彼女は日曜日に投函してくれて、それは、18日に無事到着。 そうして、19日最終日に、なんとか間に合ったのだった。 ギリギリだったぜ。 |
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テキスタイルのデザインというのは、例えば、花の絵を、単調化させ、さらに、平面に展開してゆくという技法である。 『デザイン』などと気軽に言葉にするが、『何がデザイン』なのか、よく理解できていなかった。 今回、『ウィリアムモリスがデザインなのか。』 というのがよく理解できた。 これがデザインだぜ。 そうして、マティスの絵に描かれているような、赤やグリーンの壁紙は、まさに、彼のデザインかもと思わせるような壁紙の原画。 ステンドグラス、カーペット、テキスタイル、壁紙、家具、ガラス食器、タイル。 うひょー。幅広いぜ。 |
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オジャラは、布地が大好きで、前から、布のデザインというのに物凄く興味があった。 しかーし、絵がへたくそで、まだ、そこまで行っていないのよ。 なんと洗練されたフォルム。安定した線、格調高い完成度。 あ゛あ゛。 これ位作れないと、使い物にならないというのはよーく理解できた。 オジャラは、迷いに迷ったが、彼の図録は2冊買う。 一冊は壁紙ばかりが載ったカラー図録。 もう一冊は今回の展示品の図録。 ステンドグラスの図案なんかも載っていて、それは、今後、アタシがステンドグラスのデザインをするときに、必ず役に立つ。 ステンドグラスかぁ。懐かしい響きだぜ。 道具は揃っているのよねえ。 |
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結構混んだ会場を二周し、東京ステーションギャラリーの佐藤哲三展に流れる。
洋画家。 絵の才あり、13歳で、油絵の具を与えられ、独学で画家になることを決意。 レンブラントやゴッホの画集を見ながら、独自に制作を重ねる。 公募展に7点を出品し、全てが落選したのを不満に思い、苦情を言いに行くと、そこで梅原龍三郎に、『もっとホンモノを見て、絵の制作を進めなければならない』 とアドヴァイスを頂いたのがきっかけで、大ブレイクしたらしい。 なるほどぉ。 |
佐藤哲三/田園の柿 |
アタシも、大量に展覧会を見ているが、やっぱ、実物を見るっていうのは、大事なんだねえ。
アタシも我流なので、巨匠の作品が、どうやって描かれたのかを知るには、実物を見るのが最も手っ取り早いのよ。 絵画作成の中心となるのは、技術。 技術は、必ず習得が出来る。 教えてくれる人がいないのであれば、自分で学び取るしかない。 しかし、最終的に、最も大切なのは、独自の道なのかどうか。ここらしい。 壁には、彼の言葉として、『見る人の心が温まる作品を作りたい』という一言があり、見る人を意識して描かないとイカンなあと、再認識させられる。 公募展なんかを見ていると、自分が、自分がというのが出すぎて、見る人の気持ちから遠い作品ばかりが並んでいる。 公募展に入選しても、そういう絵は売れないのよ。 絵が売れなければ、画家として生計を立てられない。考えさせられるところが多い展覧会だった。 |
八木原由美先生の作品↑ |
ヤギ姉さまこと、八木原由美先生と、お友達の展覧会のご紹介。
左の絵は、ヤギ姉さまの作品。 いつみても格調高いっす。汗。 ギャラリーマチス:町田 東京都町田市原町田5‐13‐1 隆商ビル2F TEL042‐721‐3543 11月9日(火)〜11月21日(日)11時〜18時 月曜定休、最終日5時終了 前期11月9日〜14日 : 飯村 二郎・井出 万里子・八木原 由美 後期11月16日〜21日 : 神沢 篤子・佐藤 光郎・平野 直子 |
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お友達の展覧会情報。
■きものモード展 □青山律子 □伊藤ヤスヒロ□植月真弓□丹下京子 □ちふみ□はせちゃこ□宮崎由美子□夜桜子 10/21(木)〜10/27(水)(日曜休み) 11:30am 〜6:15pm (最終日5:00pm) 夜桜子さんは、銅版画教室のお友達です。 |
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