しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 3342 ★ 三年前の日記 ◆

2017.12.23.

三年前の日記

メモ 鴎外の言葉 私はすこしも君の画を嫌う念を有していない。君の画には公衆の好みに阿(おもね)った跡もなく、また、大家の意を迎えた跡もない。これは、君が何を能(よ)くするかと云う問題である。 森鴎外全集4 ちくま文庫より M君  あの画(え)は、布、顔料、額縁に持っていただけの金を掛け、費やされるだけの時間を費やし、嘗(な)められるだけの苦辛を嘗めて為上(しあ)げた。ほとんど自分の運命は懸けてあり画にあると云っても好い。

そこでせめてもの心遣(こころや)りに、あの画のどこが格に合わぬか聞かせて貰いたい。

(M君=宮 芳平が文展=当時の日展か国展に落選したあと、鴎外を訪ねたときの話。)最上段は、それにたいする鴎外の解答。

このあと、 鴎外の研究家(跡見大学理事長 山崎 一類さん)の方の一言。

鴎外は宮の素質を見抜いていた。純粋さ。非常に澄み切った心。絵自体は、決してリアリズムで描かれた絵ではない。むしろそんなに上手な絵でもない。

しかし、何か思いがあふれる、若い青年の一途な思い。ここから物語が浮かび上がってくるような。そういう思いは、捉えていたとおもうし、自分の感情に正直なところ。そこは、(鴎外は)かっている。 鴎外は知り合いの文化人の名刺を宮に渡し、積極的に会うことを勧め見識を広げるようアドヴァイスをしたといいます。 鴎外 君は、嘘偽りのないこの気持ちを積み重ねていけば、最後には、奇態(きったい)な絵であっても、蝶になって、まさに、宮芳平という人を鴎外がどう見ていたかを表している。

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三年前?
そっか。もうそんなに経つのか。
今読み直して、なんて読みにくい文なんだと思いつつのー。笑。


どの絵だったかまで、ハッキリと思い出せる。

アタシの感想は、評価なりの絵だったと思う。笑。


評価というのは、客観的なもので、まあ、画壇によっては審査員の好みっていう話も大きな影響を持つけど、ある一定以上の絵であれば、審査員は、絵の良さに気づくし、見過ごすことは無い。


賞となると、また話は別なのよ。笑。


裏で大金が動いてることもあるしさ、去年よりイイ絵だったとしても、去年賞をあげたから、今年は他の人に。


みたいな、人間的事情。

会というのは、商売とは違う。
商いであれば、売れなければ仕方がないし、販売機能を有しない画壇などであれば、会員に平等に、賞は持ち回り、会に貢献した者に大賞。

という話は、ごくごく一般的な話である。

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