しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 3094 ★ ケリーの絵 ◆◆◆

2017.8.8.

掃除していて、倉庫から、ケリーの絵が出てくる。

ケリーというのは、バリ時代、クロッキー会を主催していた画廊のオーナー兼画家である。

オーストラリア人で、旦那さんは、インドネシア人の画家。
二人して、毎日絵を描いて、売って生計を立てていた。

モデルセッションは週に4度あり、観光地の有名レストランでナンパした美女を次々と脱がせてしまうという大技。(*゜▽゜*)ノ

アタシは、よく、彼女の隣で絵を描いた。いやまあ、いつもということでもない。
アタシは絵が早いので、20分で3か所ぐらい場所を移動するということもあったかもしれない。

ケリーは、5分のポーズで一発書き。
F4ぐらいの紙に3−4ポーズの裸体を集合させて、一枚に仕立てる。

そんでもって、自分のギャラリーで、1枚us100ドルぐらいで売っていた。
モデルさんは、一枚貰えたり、追加で、他の絵を買ったりもしていた。
絵が売れるというのは、絵が美しいからである。

絵がモデルさんに、たいして似ているとも思わなかったが、それなりの特徴はあった。

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固定ポーズ(裸婦モデル 毎回3時間)の日は、カラーインクで、結構な大きさの絵を描いていた。12号ぐらいかな。

それを、背景にバティックの花柄なんかを散らして、400-500ドルぐらいで売っていた。

バリ島で400ドルというのは、結構な収入である。
もちろん、全部が売れているということでもないけど、ギャラリーが経営難となれば、クロッキーに参加している、リタイアー組、リッチ画家たちも買ってくれるし。
画家仲間は、(週に四回もモデルをアレンジしてくれ、絵を描く場所を提供してくれている)
ケリーに感謝していたし、みんな仲が良かった。(*゜▽゜*)ノ

ケリーは一昨年急逝してしまう。54歳だった。
彼女から学んだことは多い。



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