しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 3055 ★ 九楊先生の展覧会 ◆◆◆

 

2017.7.21.

 

九楊先生の展覧会

書というのは、紙(など)に文字を書く芸術表現である。
文字という制限は、思いのほか大きい。
(ほかの創作物と比較して文字に捕らわれるため、自由度が低いという意味)

展示場で、アタシが、源氏物語のシリーズを拝見していると、名札をぶらさげた女性が、声をかけてくる。(会場には、閉館間際で、アタシとその人しかいなかった)

名札の女性「ほら、この書なんかは、ブロックがほぼ一文だから、読みやすいですよ。」
おじゃら「ああ、それは、アタシも、少し読みました。この、隣のも、かなり読めますよね。笑。」

読めると嬉しいという正直な感想。

おじゃら「あとのはねー、厳しいですよね。ほら、これなんかね、字の一部が伸びているんだろうとは思いますけど、、、、、」

名札「そーねー。一応 字ではあるんだけどねー。」

おじゃら「書道の展覧会なんて、いくつ見ても、何も読めませんから。アタシは、抽象画だと思って見ています。それと比較すれば、装飾性は高いです。キッパリ。」

名札「あはは。そういえばそうね。仮名しか読めませーん」
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猪口に描かれた文字なんかが陳列しているコーナー。
他のお客様の会話
「自由でいいわねー。こんな風に作れたら楽しいわねー」
口口に、そう話しながら、書の自由度について話していた。

私は、別段、九楊枝先生が、愉しんで書いているとは思わなかった。ただ、新しい表現に挑戦しようという気概というのかな。そういう文字という制限との闘いについては理解できた。

図録、コピーして部屋に飾ろう。(*゜▽゜*)ノ



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