しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 3046 ★ メモ 認知症治療 ◆◆◆

 

2017.7.14.

メモ 認知症治療。聞き書き。
理学療法士
認知症の人たちの話を聞き書きする治療法。

相手の話を聞くという時間は、認知症治療に効果があると思う。

同じ話を延々と繰り返す。
自分を認めてほしい。自分の存在が価値があったものと思いたい。
アタシの患者では、家族の名前も思い出せなかった、結構深刻な状態の人が、何人か、結構、脳が活性化したと思う。

もちろん、完全な状態には戻らないんだけどね。
でも、脳の記憶の損傷というよりは、神経の損傷により、記憶のロッカーに、正確にたどり着けないという症状なんじゃないかと思う。
繰り返し、昔の記憶を話してもらうことにより、私に話を聞いてもらいたいという強い気持ちから、新しい神経回路が構築されて、昔の記憶を少し引き出せるようになる。

そんな症状に思えた。

脳が縮むことにより、神経回路が破損、生活に必要な重要なこと、鍵の開け方や、家に帰る帰路などは、思い出せる。重要でないことは、できなくなる。

そういう症状であっても、アタシの所へは頻繁に訪ねてきて、自分の話したい話を何時間でも話すのである。

どの人も、お金はほとんど持ってないけど、自分は金持ちだと言い続ける。あの虚栄心というのにも驚く。
そういう、虚構の自尊心が高い人ほど、記憶がほとんどなくても、出歩く傾向にも驚く。

脳が縮むという症状は突然やってくる。傷みなどもないので、本人も気づかない。神経の損傷というのも、自覚症状のないまま、突然起こるらしい。
強いストレスや、転倒などで、頭を打った時などにも起きるらしい。
記憶の回路が交錯すると、普通の人が営んでいる日常生活に支障をきたし、精神異常という症状が起きる。

正常な人は、その異常行動に恐れを抱き、どう対応してよいのかわからなくなり、心が離れてしまう。

脳や神経の症状は、ざっくりと二種類ある。
「神経の破損による記憶の交錯からくる異常行動」と、
「アドレナリンの異常分泌や、分泌不足による躁鬱症状」

後者については、薬の服用を促すことしかできない。
前者は、年齢に関係なく起きるため、そういった症状に気づいたときには、聞き書きのような、損傷した記憶の経路を復活させるようなリハビリを繰り返すことは有効に思える。

神経の損傷は、食生活や体質にもよるようで、年齢に関係ないと思うことは多い。若年でこの症状が起きると、実は家族がパニックになり、神経回路の回復のリハビリが遅れ、薬漬けになる場合も多く、社会復帰が絶望的になる場合も多い。

高齢の人はともかく、若い人の脳の損傷については、もっと、改善できる治療があるように思う。

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