しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 2962 ★ 東海道五十三次」 ◆◆◆

2017.4.24.

東海道五十三次
江戸から京都まで500KM

土地土地の風景を目で、名物を楽しんだ。
旅ブームのガイドブック役がこの浮世絵。

北斎に挑んだ超連作。

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北斎なくして広重在らず。
というのが私見だけど。
どちらも素晴らしい。

軽やかな人物描写や、当時の風俗が、活き活きと描かれていて、どの絵も好感が持てる。

昔の旅は徒歩だったからね。
風景画の浮世絵は、当時、どこら辺を旅しているのかを教えてくれる、重要な情報だったんだろうと類推できる。

実際には、旅などできない人がほとんどで、
旅をしてきた人たちの話を取り囲んで、何度も聞いたんだろうと思う。
ラジオみたいな役割かしらね。
そういうときにも、浮世絵は使われたんだろうって。

風俗や、今の風景を、絵に残すという作業は、百年後ぐらい以降には、意味が出てくる。
意味を理解し、残して、後世に引き継いでくれる人がいればの話。版画は刷り数が多かったから、残ったものもあった。

ということより、やはり、作品が優れていたため、持ちたい人がたくさんいた。
とか、後世の人も、引き続き、復刻を作り続けながら、残されていった。という部分もあるかと思う。

それはそれで、スゴイことだなと思いながら、何度も見たことのある、その版画について素晴らしさを再認識するのである。

いくつかの版元から、東海道五十三次を描くように頼まれたので、いくつかのバージョンがあるんだ。

売れっ子だったんだね。

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学芸さんの解説

(西洋の銅版画の影響なのか)
奥に奥に、三次元的な奥行きを作っていくというのは、空間の把握ですとか、思い描いている空間を紙の上に作っていく力が、(旧来より)上がってきているという証拠だと思う。

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最新の技法を取り込み、絵に驚きと迫力を持たせる。
それが、広重晩年の挑戦であった。

 

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