しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご) |
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◆◆◆ 2655 ★ ボンド墨 ◆◆◆
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2016.9.1. ボンド墨。 この前Y本さんの書の展示を拝見したときの作品が、この技法で作られていた。 日本画家の球子センセイが、岩絵の具の定着に、木工用ボンドを使われていて、前衛的な日本画という印象はあった。 実際に日本画を作り進むと、ニカワの量や、コンディション(酸化や腐敗による定着力の劣化) により、作品が画面から剥離するという現状に直面している。 アタシは、我流のため、誰かに聞いたりもできず、問題の解決は保留状態。 というところに、「木工用ボンド」という新しい光。 試しに描いてみるのか、この方法を避けるのか。 の二択である。 展示中に、作品が剥離というのは、最悪である。 絵の具をケチるため、胡粉を混ぜてカサを増しているということもあり、その胡粉を塗った部分の墨の定着が極端に悪い。 濃くしようとすると、墨が垂れるしね。 墨にボンドを混ぜた場合、筆記具のコスパが悪くなる。 ことを乗り越えたとしても、耐久性だよなー。 個人的な感覚としては、30年ぐらいで黄変、プラスチックが硬直して剥離すると思う。(* ゜▽ ゜*)ノ ニカワは、なんだかんだ500年だからねー。 乾燥や光には弱いけど。 難しわねー。(* ゜▽ ゜*) 油彩に戻るという案もある。 あ゛ー、写真は、今、せんべいの缶に詰められています。 ******** まあ、よくよく考えると、ボンドの代用として、透明アクリルジェルかなんかでもいいような気がするよな。そうすると、アクリル画になっちゃうのかな。笑。(* ゜▽ ゜*)ノ なるほど。ゴフンジェッソなるものは、市販されてるんだ。そうだよねー。ニカワ溶かすの面倒だと感じる人は多いもんね。笑。漆を定着剤にすると高いし。ボンドはないなー。(* ゜▽ ゜*) ****** Y本「 ススとボンドを混ぜて水で溶きますので、安いんですよ(^ω^) ススが1キロ3000円、ボンドが1キロ500円くらいかな? ボンドは1回の制作で使い切りますが、余ればペットボトルで保存可能。ススは1年持ちます(^ω^) ********* ご指導ありがとうございます。ボンドも大きいの持ってますけどね、なかなか踏み切れないですよ。笑。(* ゜▽ ゜*)ノひび割れて修復しなければならないときの状況とかも、未知ですし。煤が、盛り上がる感じはいいなと思いました。 Y本「 あの盛り上がりがキケンな感じですけどね Y本「 修復はまたボンド墨で固定ですかね? りんご「 あの、シミの部分は黄変しますよね。まあ、ニカワでも、黄変しますから、同じ感じかなとは思います。ニカワの定着の方が、圧倒的に弱いというのは理解できますし、まあ、支持体も紙ですからね。耐久30年目標と思えば、クリアできるんでしょうけど。油彩は、フツーに500年ぐらいもちますからね。イロイロと考える時間ができてヨカッタです。笑。日本人なので、日本画は、ライフワークとして、作ってゆきたいですね。 Y本「 え?墨は2000年持ちますよ? 漢代 木簡 りんご「 ボンドの話ですよ。片岡球子センセイの絵の盛り上がりっぷりというと、スゴイですよね。あの絵を見たときには、まだ日本画はじめてなかったですけど、どんだけ金かかるんだろうって気持ちになります。 Y本「 墨最強だと思ってました(^∇^) ボンドは井上有一が発明したので、まだ60年足らずかな
りんご「 笑。私も、素描は今は、インクはやめ、全て墨にしています。 Y本「 でも、炭素だからいけそうな感じしますけどね(^ω^) 厚塗りはヒビ来ますね〜〜 りんご「 ボンドがですか? Y本「 炭素はススですから りんご「 ススは炭素ですね。ボンドって、プラスチック系ですよね。まあ、400年ぐらいは、土に戻らないって聞いたことはありますけど。(* ゜▽ ゜*) Y本「 「はいざら」の作品なんかはいけそうじゃないですか?
山本 尚志 あれだけ薄くても剥がれるもんなんでしょうか? りんご「 まあ、紙に描かれた墨文字は、ニカワ定着で2000年ぐらい持ってる話を考えれば、ボンドでも行けるような気もしますねー。薄塗りを繰り返すと、ニカワでも定着は高まるらしいですが、何度も塗りを繰り返すと線が弱くなりますよね。笑。 Y本「 なるほどなるほど。前に、表具師の方からボンドはやめて、自然の糊を使えと言われたことがあるんですけど、糊だと定着が甘くて擦ると黒いのが付くんですよね Y本「 また研究してみます りんご「 こちらこそ、ご指導ありがとうございます。私も、思考錯誤をしてみます。先日、日本画の展示で、作家さんに、うす塗りを繰り返すと画面が強靭になると教えていただいたので、短気を起こさず、何度塗りかもしてみようと思いますです。笑。作品、また、拝見させてください。(* ゜▽ ゜*)ノ Y本「 芸術家おじゃら りんご さん、こちらこそよろしくお願いします(^∇^) |
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