しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 2567 ★ ルノアールの絵 ◆◆◆

2016.723.

私にとって、絵とは、楽しくキレイなもの。

そう、キレイなものでなくてはならないんだ。

人生には不愉快なことが沢山ある。

だから、これ以上、不愉快なものをつくる必要なんかないんだ。

オーギュスト・ルノアール

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ルノアールの絵は、好きな方だろうと思う。

もつと好きな画家はいるけど、大分学ばせて頂いている。

特に、その、色。

アタシの絵は、マティスの絵に良く似ていると言われるけど、実は、絵の具は、ルノアールと同じ色を使っている。(今は、それに、安売りの絵の具が混じっているけど、、、、安売りの色ばかりという時もあるが、、、、。汗。それらの絵は、消化試合と呼ばれ、自分の絵とは思っていない)

印象派パレットと呼ばれる、ルノアールの使った絵の具の色については、梅原龍三郎が、ルノアール展の図録に、詳しく書いていた。

アタシは、当時はまだ、新入社員ぐらいの頃で、趣味で絵を描いていた頃である。

素人の絵なので、黒い絵の具が全体に引きずられて、絵が暗くなることが絵を下手に見せていた。

アタシは、我流なので、試行錯誤を繰り返しながら、なかなか、自分の思うような色にならないストレスに包まれていた。

そんなときに、印象派パレットの色の記事を読み、自分も同じ色を揃えて、絵を書いてみることにしたのだ。

まあ、下手なのは仕方ないけど、黒を使わない技法は、画面が美しい状態で描画を進められ、いいなと感じた。

満足はできなかったけど、私は、この、ルノアールのパレットは、随分長いこと

使わせていただいたと思う。

ぶっちゃけ、今も、ほとんどの絵の具が、かなり同じ色のままである。

絵の具は、ほとんどが半透明の絵の具で、(シルバーホワイト・クリムソンレーキ・ウルトラマリン・チタニウムイエロー・バーントシェンナ・サップグリーン)下に、シルバーホワイトの絵の具を先に塗り、その色と混ぜながら肌色を作っていくという技法である。

今は、パーマネントイエローを使っているけれども、オイルも、ルノアールと同じ、ポッピーオイルのみを利用し、ゆっくりと乾燥させてゆく。

ツヤツヤとした画肌はどこまでも美しく、油絵の具の臭いが部屋中に広がってゆく。

百年前の技法とほぼ同じ、本物の油彩である。

この方法で描いた絵は、五百年の耐久性を伴う。

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ルノアール先生の絵から学んだことはもうひとつ。

絵の道筋についてである。

絵というのは、作家の哲学により、内容が違う。

それが、道筋である。

「美しく幸せな女性像」徹底して貫くというのは、他の作家からすれば歯がゆい。

ピカソは、ルノアールと交流があった時期もあるけど、彼の絵が壊れてきたという道筋と、ルノアールの美意識の道筋が分かれたため、友情も決裂した。

美しい絵(ルノアール) vs 絵の破壊・新しい表現への挑戦(ピカソ)

という大激論の末、決裂・破局というシナリオが類推できる。

けれども、ピカソは、所有するルノアールの裸婦の絵を生涯手放さず、身近な場所に置いていたという自伝も残されている。

アタシは、ピカソの絵の方が好きだけれども、この話を聞いたときに、

「画家というのは、絵の筋道を通さなければならない」ということを学んだ。

相手の絵がどうであれ、道筋があれば、尊敬できるし、友情をはぐくめる。

ということになる。友情が決裂したとしても、愛すべきその絵は、手放さない。

という事実が信である。

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道筋=哲学である。

それが無い人の絵は弱い。

絵の道は、長く遠い先まで伸びている。

道筋は多岐に分かれているかもしれないし、途中で路線が変わるのも仕方が無い。

それでも、道筋というのは、振り返ったときに、筋が通っていなければならない。

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私が裸婦を描くのは、ルノアール先生の絵への敬意である。

「人間の生命の輝き」

女性というのは、全て美しい。

私は、日本人なので、日本の女性を沢山描きたいと思っている。

黄色い肌、短足、ポッコリ腹、お椀型や、それより少し大きいぐらいの乳、

大き目の顔、つりあがった細い目、低い鼻。

そういう、民族の特性こそが、すなわち、美しさなのである。

そういう、民族の特性を世界に発信するのが私の仕事でもある。

ということで、日本人モデルさん絶賛大募集中です。→そこか、、、、。汗。

芸術家おじゃら りんご この前西洋美術館に来ていた、エルグレコ展、素晴らしかったですね。(何年も前でしたが。)いやー。混んでました。

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