◆◆◆ 2386 ★ 山口晃先生  ◆◆◆

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2015.12.24.

山口晃先生

2015年12月24日 22:56

*うわー、同じ場所に泣き黒子。先生、それだけでファンになりました。

というような、どうでもいい出だしではありますが。。。。。

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日本画でありながら、やっぱり現代芸術なんだと思う。

現代芸術かつ、日本画。

台東区、バス停のすぐ近くにある小さなアトリエ。

ブルーの紙に、思いついたことを書き留めてある。

片っ端から、イロイロなところに思いついたことを書き留める。



板張りの床にプチプチを敷き、その上に座る。(*゚▽゚*) あ、座布団も。

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■自分が今悲しいけれども、隣の人は悲しいとは限らない。それを確認する術もない。

というものを絵で表現したい。

■ビカビカっと来ないと絵は描かない。ビカビカには困らない方だけれども、そのビカビカは、今までのと同じようなもの。

それを超えるものでないと。。。。

■まず、外枠と並行の線を鉛筆で引き、やく三十度の角度の線を入れてゆく。

岩佐又兵衛の洛中洛外図屏風の奥行の角度が二十七度、角度を出すのが面倒なので三十度でアタリをつけておく。

■細密な絵なので、図録を出したときには、付録に虫眼鏡をつけた。

これ以上描きこむと、下書きで飽きちゃうので。

飽きないように、でも足らないことがないように。


*鉛筆でアタリをつけるんですね。やってみます。(*°▽^*)

明日になると消えるペン、大きい絵だと消えすぎちゃって、全く意味を持たないモード。

もともと絵にも、湿気を含んでいるからね。

日本画の技法書などだと、ベンガラを使っているみたいだったけど。

そのために買うのもね。(*°▽^*)

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山口先生の絵は、動きがあっていいなあ。

アトリエには小さい電気ストーブ。

かじかんだ手を温める。

筆ペンで大きい和紙に絵を描く。

「一日の初めは、手が動かないので、準備運動的に、ドローイングを描く。

カワナベギョウサイは、妖怪を。僕は、同じモチーフというのも難なんで、家族を。ははは。」

*うわ、あんな暗い場所で描いてるんだ。

筆は洋筆のように見える。もしくは、先が筆になっていないものかね。弾力性のあるシリコンみたいな。

それにしても、なんて美しい線なんだろう。(*°▽^*)

最初は、芸大で油彩を学ぶ。

西洋の模倣ではなく、日本独自の油絵を描きたいと模索していた。

構えてから描くというか。

油彩の歴史のために描いているな。

描きたい物というのは、どこ行っちゃったのかしら?

紙とペンで、落書きのようなものを描いて出した。

たまたまそれを褒めてもらった。


平面図や断面図まで描き、この橋を設計していた。

「私が面白い・大切と思う物を誰もそう思わない。

そう思えるよう表してやる。それが表現。」


:現代と昔が混策する画面配置。

日本画らしく、一部を間仕切って(通常は雲だが、塀のような造形) 画面に空間を作っている。

流石のテクニック。

こまやかな絵を分割すると同時に、手も抜ける。(*°▽^*)

山口先生の絵の画題というのは、本当に勉強になる。

遠目古典なんだけど、実はシュールな内容。

日本画風だが、現代芸術。

なかなかね、このように作れないという現実を突きつけられて、それが辛い。(*°▽^*)

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