◆◆◆ 2313 ★ テレビ収録-3-2 ◆◆◆

個人的な感想にはコメントの前に*印

10月14日

今度は二階にあがり、クロゼットに入っている作品をいくつか広げてみる。

テレビの人は、前回来たときに、展示されている作品をいくつか見たのだが、作品の名前を覚えていた。

たとえば、「七福神」とか、「言わざる言わざる言わざる言わざる」「あ・うんの象」

とか、まあ、そんな感じである。

アタシは、彼に、

「お兄さんは、アート好きなの?」

と聞いてみた。

テレビ「嫌、そんなことありません。特に、美術品を見て歩いたりもしません。」

ごくごく真っ当。美術館を巡回するのには、金が掛かる。映画でも見るほうがよほど楽しいというのが、通常の感覚だろう。

おじゃら「全部出すのは面倒だから、いくつかね、出してみるわね。」

「はとポット」

白いポットの中に、現在は、「赤いちくわとミドリの竹輪」という作品が入っている。

おじゃら「この作品はね、実は、開けると、鳩が飛び出てくるという作品なの。まだ、鳩入れてないんだけど」

テレビ「なるほど。この作品は、いつ完成するんですか?」

おじゃら「この作品はね、アナタが脳みその中で、今、このポットを開いたら、鳩が飛び出てきたというのを想像したでしょ。アナタの脳の中で完成しているの。だから、このままなのよ。」

テレビ「・・・・・」

次に、蚊取三姉妹という作品。

蚊取り線香の缶の中に、某かを入れている。

おじゃら「蚊取り線香の缶ってさ、メーカーが皆違うのに、遠目で蚊取り線香って解るパッケージの類似性に驚くよね。しかも、アースとフマキラーは揉めてたよね。最近決着したみたいだけど。」

テレビ「そうなんですね。何か、関連のあるものをこの中に入れているんですね。」

おじゃら「まあ、そんな感じね。別段、そのへんに転がっていたものを入れてるだけだけどね。皆、知人や近所の人が、イロイロな廃材を持ってきちゃうんだよね。」

クロゼットの中から五寸釘がでてくる。

おじゃら「あ、これは作品じゃないわ。」

それから、赤い木材の上に、水道の蛇口がついている作品。

おじゃら「これね、男性の小便器のスイッチの方があとだけど、何か似てるわね。」

テレビ「これは、なんて言うタイトルなんですか」

おじゃら「えっと、タイトルあったかな。全部にタイトルついてるわけでもないんだけど。作ったことも忘れてるからね。。。。。あ、思い出してきた。これは、この、下の赤い部分をリンゴにしたかったの。リンゴと蛇(蛇口」で、エデンの南だったかな、アダムとイブの物語。そんな感じでし言」

テレビ「作ったこと忘れちゃうんですか」

おじゃら「そうね。多作だからね。」

テレビ「それにしても、作品の幅が広いんですね」

おじゃら「そうね、掃除しようとするじゃない。そうすると、材料が出てくるでしょ。それで、何か作り始めるでしょ。ミニマルだから、すぐにできちゃうでしょ。そんでもって、益々狭くなる的な繰り返しよぉ。」

テレビ「こういう作品は、どうやってできるんですか?」

おじゃら「アタシは、缶とか、箱(そうめんや、メロンの桐箱などの中に、イロイロな、異質なものを詰めるそという作品をシリーズで作ってるのよね。保管が楽だからね。何毛で、日本的オーラも出てるでしょ。

こんなに作品があったとしても、記憶に残る作品っていうのは、一つも無かったりするのよ。そこがね、作品の力の差ということなの」

テレビ「こんなに散らかっていて、掃除とかしないんですか?」

おじゃら「嫌ぁねー。今は、物凄いキレイな方よ。前は、座る場所もなくて、長らく立って書いてたからね。」

そんな会話がダラダラと続く。

あたしも、作品を見せたり、解説したりするのに飽きてきてしまう。

タレントには向かない。

こういう作品の解説というのは、映像で残しておかないと、あとで忘れるよな。うん。ぼちぼち作ることにしよう。

テレビ「スゴイです、、、、、、」

おじゃら「あははは。早く売れないかしらねー。(*゚▽゚*)」

それにしても、今日は、メイクするの忘れちゃったからね。普段しないもんでね。この前収録したときには、眉毛書いてたんだけど、映像をつなぐと、差ができるよね、きっとね。

もう、そういうこともどうでもよくなってきて、アタシはオヤジ化しているなと、つくづく自分の性格に呆れ果ててしまうのである。

それから、前回、「北千住についてどう思うか」という問に対して、あまり上手く答えられなかったため、今回取り直そうという打ち合わせをしていたのだが、アタシもテレビのお兄さんも、すっかりと忘れてしまっていた。

まあいい。人生の優先順位というのは、正直である。

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