◆◆◆ 2193 ★ 学者の肖像 ◆◆◆

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2015年5月5日

学者の肖像

エルスムスの肖像 ホルバイン

当時もっとも公明だった人物。プロテスタント、カトリック教会が、それぞれ自分の派閥に

いれようと争った。

何枚も緻密な素描を繰り返した上で描かれた作品。

学者仲間、トマス モアへの贈り物として描かれたと考えられている。

当時、自分の肖像画を親しい人に贈る習慣があった。

ホルバインは、この絵を描いた三年後 トマス モア を頼りにイングランドに渡った。

そして、彼の肖像画を描くことで、イングランドで活躍する足がかりを掴んだ。

*ホルバインって、あの、画材メーカーのホルベインのことかな。たぶんそうだろうと思う。

絵がスゲー巧いもん。

■ 四人の哲学者

ルーベンス 1611-1612年ごろ ピッティ絵画館蔵。

偉大な哲学者 セデカの彫刻が飾られた部屋で四人の哲学者が熱心に討論する絵。

リプシウス(毛皮 ルーバン大学教授)とその弟子たち。

筆記用具を手にした男はルーベンスの兄、一番左はルーベンス。

ルーベンスがローマに留学していたときの作品。

ローマに長期滞在することになったルーベンスは、兄(枢機卿の関係)と同居し、その人脈を通し

様々な人と出会う。

急にアントワープに帰国し、直後に亡くなった兄の死を知ったルーベンスが描いた作品。


■「天文学者」 フェルメール 1668年

女性の絵が多かったフェルメールの中では珍しい男性の肖像。

研究に邁進する学者の姿。レンブラントが迷走する学者を描いて以来、オランダの画家たちに人気の画題。

■ フェルメールは翌年、地理学者を描く。この頃から、省略化された画風になる。この前の絵は、緻密な画風。

■この絵には、謎がたくさんある。望遠鏡は、この時代にあったが、それが描かれていない。

など。

画家たちが、歴史や神話を描くためには、古代に関する知識が不可欠でした。彼らは、積極的に古典学者や人文主義者と交わりました。

学者の肖像は、親しい仲間の肖像でもある。

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