◆◆◆ 2115 ★ レンブラント イサクとリベカ ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.12.9.

テレビ番組の消化中-3

メモ レンブラント イサクとリベカ イサクの袖のマチエール技法

 鉛白 鉛を主成分とした白色顔料。

この粉に、亜麻仁油(ポピーオイル)を混ぜて粘土状に。

一週間ほど放置し、表面が少し固まったような絵具を利用。

この盛り上がりが光を捉えます。

チタニウムホワイト的な品だろうと思います。

リベカの赤

こげ茶 → クリーム → 朱 →桜の木の樹液を塗り深みを出す。

クリムソン的な色に見える。

イサクとリベカという作品は、旧約聖書の中の一節、

内紛があり、飢餓から逃れるため、夫婦(イサクとリベカが、別な町で保護された時に、美しい妻を強奪するために、自分が殺されると考え、イサクい言が、別な町で保護された時に、美しい妻を強奪するために、自分が殺されると考え、イサク(男)が、妻を妹と偽った。

暗黒の時間となり、二人は情事のため密会するというところを、国王に盗み見されるというのが、もともとの絵なのだそう。

誰の絵だったっけな。

有名な人。ラファエロの素描かなんかが残されている。

そんでもってレンブラントが、その絵をもとに、油彩に仕立てた作品。

もともとは、ユダヤの花嫁というタイトルだったのだが、最近、ラファェロの素描との類似性に気づいた人がいて、この名前に改名されたのだと思われる。

まあ、そういうことは、アタシにはどうでもよい。

チタニウムホワイトを一週間程放置し、かたまった絵の具を本画の上に置き、それが、画面に光を取り込むというほうがよっぽど自分のためになる。

まあ、そんな絵を見なくても、もとよりそうしていたわけだしね。

油絵具というのは、盛り上げたところがキラキラと光る。当然の結果である。

私が油彩にこだわるのは、そのキラキラ感。

他の絵の具には類のないゴージャスなマチエール。強靭な耐久性。

そういうことになる。

レンブラントだってラファエロの素描にインスパイアされて作品を作るぐらいだからね。

凡人が人の絵をパクるというのは、まあ仕方がないと思えてくる。別段、私は、人にインスパイアされて作った作品のことを評価しているということでもない。

ただ、影響を受けないことはできない。

そういった影響を自分の中に取り入れて、そうして、まずは同じものを作る。そして、次に、自分の作品に昇華する。

そういう手順の人だっていないわけじゃないと思う。

光琳の風神雷神にしたって、まんまパクリとしか思えないけど、光琳がパクらなければ、宗達の絵だって世に出なかったかもしれないと思えば、必然とか必定という流れだったのだと思えてくる。

大切なことは、絵の出来上がりが、500年の鑑賞に耐えるかどうかである。

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