◆◆◆ 2088 ★ 今日来た人の話。 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.9.28

本日いらした方、大きいカメラをお持ちだったので街歩きの地図をあげる。

その方は散らかったギャラリーの中に入ってきて私の絵をよく見て行った。珍しい。素描の一枚一枚を見て行く人はあまりいない。

彼は、写真を楽しみにしている方であったが、著名な写真家についてはどなたも御存知なかったので、細江英公、植田正治、杉本博司、アンリカルティエ・ブレッソン などという作家名をメモに書いて渡す。どうせ撮るのであれば、良いと評されている写真も見てから、自分がどんな写真を撮影したいのか、考えるべきだろう。

それが、例えば、愉しみの撮影であってもである。

私は、自分の作品の写真をやむをえず、自分で撮影しなくてはならないので、仕方無くとっているが、それだって、実物の絵より良く取れるように気合いは入れる。展覧会を除けば、作品というのは、写真で見て頂くのが普通だからである。

写真というのは、実力以上である場合にのみ価値がでる。例えば、普通の美女であっても、相当の美人に撮れるとか、そういう域の話である。

カメラの男に、いつも差し入れをしていただく、お抹茶を振舞う。

それから、ショーケースに飾ってある新作の説明をする。

例えば、男性小便器のスイッチ部分を縦に置いて、台をつけた作品。

殿方は、必ずそれを押してしまうのである。

逆に、女性はなんだか解らないのが常。

男性にだけ分かるという「謎」の部分も素晴らしい。

それから、マウス如来という作品のシリーズ。

ワイヤレス マウスの中に、般若心経の小さい軸を収納しているシリーズ。

乾電池サイズのお経が中に入っている。

男「どうして、般若心経だったんですか?」

オジャラ「ほら、古い仏像の中から、経文が出てきたりするじゃない。あれのパクリよ。パソコンが壊れないように祈ったり、イロイロなITのご要望に対応してくれるシステムなの。」

的な会話。

不毛だわ。

男は、今作成中の挿絵の山を勝手に取りだし、一枚一枚見始める。

昨日と一昨日で裏打ちした、半紙に描いた、イラストの山をである。

男「こういう作品って、売れるんじゃないですか?」

おじゃら「売らないよ。そんなゴミみたいな作品。油彩のようなものは、シッカリしてるから売ってもいいけどね。」

男「そうですかー?売れると思うけど」

おじゃら「本の原画は売らないんだよね。展示をするときに、ヘタな絵だけになっちゃうからね。自分で売ると安いし。」

それから、勝手に描いている、最近の作品も見てくださる。

男「僕はこっちの方が好きです」

先々月の電気代が高かったため、二階の電気を落としている。ので、懐中電灯で二階に上がらなければならない。

現代美術館としては、お化け屋敷のようなワクワクカ感。

これはこれでアリだよなー。

二階は、多少展示を整理しなくてはならないと思うけど、アーカイブの作品ファイルが出来たら、美術館をスタートしたいよな。

懐中電灯、あると思います。

男は、今度二階を見に来るといい、図録を持ち帰った。

男「これ、全部描いたんですか?」

おじゃら「まあ、そういうことになるわね。アタシの画集だからね。」

また作品が溜まって来たからね、VOL.2を作らないとね。

前衛芸術ドップリモードだけど、大丈夫なんだろうか?

近々、この前応募した区役所のコンペのプレゼンがある。準備しなくちゃなー。

左、拾ったマナイタ(漂泊済み)

A4にカットした半紙

アトリエにあった大きい硯と書道セット

あれだよね、硯箱、いいのが欲しいわね。

おじゃら画廊

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