◆◆◆ 2087 ★ 絵画療法の番組を見る ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.9.26

朝、美術番組の消化中。

ふと、臨床心理士の人が、絵画療法の話をしている。

どんな治療をするのか知らなかったので、少し拝見。

絵画療法といっても、患者さんが絵を書けるかどうかは分らない。脳の状態がおかしいと、絵はぐちゃぐちゃになる。(アタシの絵も最近ぐちゃぐちゃではあるが、そこは考えない)

箱庭もそうだけど、精神状態が高揚しているときに行うと逆効果になることもあるのだとか。

そうだろう。どんな治療法であっても、万能ということもない。

相手の症状や、精神状態とか、クスリの効きぐあいなど、様々な要素が関係してくることは理解できる。

そういう中では治療とか、カウンセリング、面談などは行わないのだそうだ。一か月程放置(入院ってことだと思う)し、落ち着いたら、ドクタの出番なのだそうだ。

そんでもって、一枚の絵を二人で描き進んだり、色を塗ったり、ストーリーを作ったり、様々な時間の過ごし方の例を学ぶ。

もう少し、この辺の知識を増やしたいよな。

概ね、作品は、先生が先に書き、生徒がそれを追加するような形で進む。

例えば、先生が先に線を引く、生徒が次に引く、先生、生徒というふうに線を引き、次に、好きな色を交互に塗るという作業に移る。

楽しい時間を共有するということが、まず、大切なのだそうだ。

絵が下手でも、進められるカリキュラムというのが興味深かった。

最初は、区切った面に色を塗るというのを交互に繰り返すという、カンタンな作業からスタートし、次のステップとしては、抽象的な模様を、別な人がなんらかを加筆し、一つの絵を完成させるという段階に進む。

絵は、区切られたスペースにそれぞれ描かれ、今度は、その絵たちをつないで、物語を作る。

という、創造性を働かせる、ゲームのようなセラピーに進む。

右の図は、B4ぐらいの用紙を6等分に線引きする。

最初は、ドクターが、何らかのコメントや、お題などを決める。もしくは、キャラクターなどを使うようだった。

コマワリの「1」は必ずクライアントが行う。

右のコマは7まであるが、私の絵のまちがいで、数えると5個しかない。

二人で協力して、5コママンガを作るということになる。

この作業でモットモ重要なことは、クライアントが1を担当するというところなのだそうだ。

そうすると、5も担当することになる。

はじまりと、結果を、クライアントが決めるというところができれば、セラピーは終了になるのだという。

考え、自分で結論を導き出すという作業である。

私も、学校を卒業したというだけで、臨床の経験があるということでもない。

何人かの絵を無料で見たりはしたことがあるけれども、治療という意識はなかった。

まあ、知識を得たからといって、こういうセラピーを開きたいということではない。

ただ、絵を描くという行為は、初めから最後まで一人だけで行うことができるという、特異な作業である。

良くなれば現金化できる場合もある。

障害を持つ方が就業するということは、実に厳しい現実がある。

そういう意味でも、絵を描くという技術が、何らかの人の役に立てるのだとすれば、それは素晴らしいと思うのだ。

おじゃら画廊

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.