◆◆◆ 2065 ★ 画壇はどこへ行くのか ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.8.12.

知人(Y田さん)は、ときどき、画壇の入場券を持ってきてくれる。

画廊を巡回していると、DMを配るコーナーがあって、そこに置いてあるのだという。

アタシは、美術館にもよく行くけれども、画壇の展覧会にはさすがに、700エンも払いたくない。

美術館同行の知人は、最近は、公募展はタダでもみたくないという感想。

知人同行の他の展覧会を見たあと、同じ会場であっても、画壇のはパスと呼ばれてしまうほど退屈なのである。

企画展と、公募展。これほどの違いは一体どこにあるんだろう。

国画会とか、日展クラスになれば、「うっひょー。上手いねー」

という絵だって大量にある。

ところが、賞を取っても絵が売れるということもない。

みんな、何を目指しているんだろうね。

出す方は、有名公募展入選になれば、もう画家気取りである。

大きい展覧会は、審査員の弟子でないかぎり、入選すら難しい。

らしい。

嫌まあ、絵が本当に良ければね、選には入ると思うけどさ。

そこだけは信じたい。出す方の絵も悪いんだと思う。こればかりは、死ぬほど描くしかない。

入選したところで、画家になれるわけではない。

賞を取るのには、先生へ、多額の付け届けが必要だというのも、普通に聞く話である。

いくら払えば、賞貰えるんだろうね。

そこは気になるなー。

入選でも一本とか、二本(10マンとか20万)とか、らしい。

噂です。噂。

出す方も下手なんだよ。しかも、金はある。

それにしても、

2013年秋以降の報道を受け、第三者委員会の調査結果の報告・提言を元に、改革を行います。

もっと前にできることあったんじゃないのかって思うけどな。

何度読んでも笑える。

右の広告は、2014.8.12日の産経新聞の切り抜きです。

この他、画壇を取り巻く実態としては、

いつまでたっても、画壇の審査員になれない若い画家は、自分には金が入ってこないからね、新しい画壇を作るようになるわけよ。

審査員の審査方針が気に入らないとか、

自分の絵の下手さを受け入れられず、反旗をひるがえすというか、そういう体である。

画壇が金になると気づく人もいると思うしね、そうなれば、自分が長にならないともうからないということも理解できるようになるわけだし。

そうすると、画壇が乱立。良い画壇も、悪い画壇もできる。

画壇の会員の人数で、六本木の新美術館か、東京都美術館かが決まるので、新美術館で展覧会をするために、無駄に会員数を増やして、会の格をあげようとする場合もある。

右の書は、同じ日の、書道の記事。

「神品至宝」

この記事によれば、

黄庭堅という人の書には、自身の奥深さがにじみ出ると考え、かたちを超えた味わいを求めました。

中でも、黄庭堅は、師のソショク同様、書に自らの個性、感情を表出させました。

ただ、天才肌のソショクに対し、黄庭堅は書とは何かを常に考えて実践してゆく求道者タイプでしょう。

と書いてある。

きになるところは、「書に自らの個性、感情を表出させた」

という一節だ。

結局は、その人にしか作れない作品にならないと、持ちたいと思う人もいない。ということになる。

ところが、書を作る人は、臨書に傾倒している場合も多く、いかに、臨書が上手く書けたかというのが、書道の本質であるということに気づくのが難しい状態である。

書道の画廊などを見て歩けば、金を出して書を買っている人は、顕著な筆跡を愛好していることにすぐ気付くはずである。

そうして、最もよくわからないのが、この書の良さである。

何故至宝なのか。

どうして、この書を、コレクターで有名な皇帝が欲しがったのか。

そういうところは、今のところ現代美術並の謎である。

現代版シャーロックホームズの言葉を思い出す。

「品物の価値は、誰が持っていたのかによって決まる。」

であるからして、微宗(キソウ)がこの書を持っていたということが、価値の根源であるとも考えられる。

今、故宮美術館展が開かれているが、劇混みにも行き、(白菜が帰国したため)空いている時期にも行きと言う人が、何人もいる。

至宝を見るためらしい。

書に関しては、確かに、滅多にお目にかかれない、ハンコがべたべたついた書がたくさんあったからね。

人間の欲望や、美術品への愛好度、権威。

そういうことを学ばされる。

欲望というのは、永遠に尽きることはない。

絵の評価というのは、人がつけるものだからね。

キソウが良いと言ったので、キソウが持っていたので良いに違いないという価値観だってある。

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