◆◆◆ 2057 ★ 上野巡回 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.7.30.

本日はS嬢と上野を襲撃。

現代美術館も行きたかったが、彼女が足が痛いというので、都美館に切り替え、上野のみで終了とする。

トーハクの、故宮博物院展。

門外不出と言われていた、あの、ヒスイの白菜が来ていたため、展示は劇混みだったと思われる。

7日で、特別展示が終了したため、並ぶこともなく、サクっと入れました。

何時間も並んで見るほどのものでも無いと思いますけど、まあ、集客力というのは、そういうこととは関係ないんだと思わされます。

新聞社の影響もあると思いますが。

はじめの展示室に、いきなり王義之の書が展示されていてビックリ。

あの、世界で最も美しいとされる書の実物である。

アタシは、実は、ちょっと前に、彼の書の写真が掲載されている図録を手に入れた。

時々眺めては、何故、この書がこんなに有名なのかを考えるのであるが、分らないままであった。

まさか、こんなに早く実物が見れるというのはね。

図録と違い、全体の大きさや、字とか表具のバランスなんかを客観的に見れるからね。

それだけでも価値がある。

歴代の王の証として、多くの権力者がハンコをベタベタ押している実物を見れるなんてね。

その他の作品も、青磁、白磁のコレクションはさすがと思う。

特に、龍の透かしが入った湯呑などは、あれで高級中国茶を飲んでみたいという気持ちになる。

小さな、ヒスイとかメノウなんかでできた、根付のような品にも心が動かされた。

書とか、水墨画なんかがたくさん来ていたけど、中には、刺繍絵もあった。

色の退色が少なく、結構持つものだなと驚いた。

刺繍絵というのは、古いものは、あまり見たことがなかったからね。

(土産物クラスは、父がいくつも持っている)

絹本に描かれた作品というのは、地の絹が茶色く変色し、当時の状態を想像するのが難しいコンディションになっている。

よほどの保管状態じゃないとね。

ちゃんと保管していたとしてもムリってことなのかも。

退色・劣化した絵画は、二度と元の通りには戻らない。

油彩やフレスコ画は、可能性あるけどね。

そのあと、メトロポリタンから来ている、エジプト女王のコレクション展を見る。

こっちの方が、故宮の何倍も楽しかったよ。

内臓を入れる壺とか、女王の顔の像とか、壁画の断面とか、女神像とか。

スカラベや、日用品雑器、化粧品入れ、装飾品など、女王近辺の様々な愛用品も並んでいて、一つ一つが素晴らしかった。

S嬢「なに、この虫みたいなの」

オジャラ「これは、スカラベと言ってね、悪いものから身を守ってくれるって信じられている、まあ、お守りみたいなものよ。」

S嬢「へえー。一個欲しいね。」

エジプトに行けば、土産物でたくさん売ってますって。

首をゴージャスに飾る黄金の首飾りとか、女王だけが被ることのできる王冠とか、化粧道具を入れる容器も趣があった。

多くの品物は、藩輝石を削って造られている感じだったけど、ガラス質のものもあった。

当時としては、焼き物などはまだ発達していなかったワケで、石を削り、容器を作るという技術が発達したということなる。

展示も、故宮の書画中心の内容と違い、ぐっと楽しかった。

エジプト強し。

おじゃら画廊

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