◆◆◆ 2025 ★ ゴービトゥイーンズ展他 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.6.27.

本日展覧会、六本木方面を攻略。

ヒルズでゴービトゥィーンズ展。

ゴービトウィーンズというのは、移民で貧困層に生まれた子供たち、しかも、親が英語が話せずに、親と社会との会話を橋渡しする子供たちを指すのだそう。

貧困の上、言葉が通じない二重苦。

当然に、子供が働いていたりする。

その後、子供の労働が禁止されたり、問題を感じた人達が政治を動かし、イロイロな法律で保護されるようになったのだとか。

社会的な問題を提起するという意味でも、内容のある展覧会だった。

この展示を通し、貧困であるとか、親が差別を受けていて、働けないとか、その代わりに子供が働くとか、そういう、様々なことを考えさせられた。

今日女優のアンジェリーナ・ジョリーさんのインタビュー番組を見た。

彼女は、6人の子がいるらしく、3人は養子なのだそうだ。

恵まれない子供を引き取ったのだとか。

子供たちのためにも生きなければならない。

まだ、なってもいない、乳がんの可能性を切除し、克服して。。。。自分は、子供たちのために生きるという決断をして、前に進んだ。

そういうことのよう。

悪くも無い、乳がんの可能性というだけで切除というのは、ちょっと新時代的なオーラを感じた。

気持ち的には、何か起きてから対処するというのでもヨカッタんじゃないかと思う。

87%乳がんになるとしても、13%はならない可能性なわけで、人というのは、問題がなければ、体を切り裂いたり、切除したりしてイイはずがない。

展覧会の様々な展示は、どれも現代系で、考えさせられた。

同行の竜さんも、これが一番楽しかったと話していた。

楽しさというのは、個々に違うものである。

そのあと、子供展を見る。

ルノアール、ルソー、ピカソ、セザンヌ他、有名画家の描いた子供の絵大量で、集客もそれなりにあった。

ピカソの作品は、ピカソの部屋。

後妻のフランソワーズジローの作品も何点かあり、まあ、ピカソは他の絵と並べて展示できないという苦悩の後が感じられる。

他の筋は、普通すぎるし、美しすぎるからね。

肖像画というのは、写真が無かった時代に、写真代わりに画家に描かせた、その人が生きたという証である。

王家は、家族の肖像画を年に一度ぐらいの頻度で描いていたらしい。

もしくは、何年かに一度である。

それを、(人質のような形で)里子に出されている育て親から、実の親に送ったり、

子供時代から、政略結婚の道具として、見合い写真として使われたりしたのだという。

今回は、そういう意義のある子供の肖像は来ていなかったしね。

まあ、可愛らしさや、上手さは感じられた。

嫌な絵というのがなくて、そこがヨイ。

以前に見た、ピカソの子供の絵展圧勝という記憶。確か、頂いた図録が二階にある。

肖像画というのは、動きに欠けるからね。

リアルであれば、実力以上。

その人の成りと格を、実際よりも、他がどう見たいかという部分を優先して作られるというのが本来ということになる。

コンセプチャルな部分では、圧倒的にゴービトウィーン圧勝。

キュレーターの違いは歴然である。

どちらがよいとか、そういう話ではない。

目指している場所が全く違うだけであり、子供展には、子供展の意義があると思う。

集客には成功しているわけだし。

まあ、子供の肖像画という部分では、モチーフが弱い。

ゴービトゥィーンズは、ぶっちゃけ、テーマが重すぎる。

幸せ太りの私たちには、見ても問題解決などできやしないというのが本音のところである。

考えるのはよそう。

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