◆◆◆ 1969 ★ イメージの力展 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.2.22.

本日は、まず、東京新美術館で開かれている、イメージの力展を襲撃。

入り口では、三人の、ステキなオブジェが私たちを出迎えてくれた。

オジャラ「これ、どうしたのかしらね?アフリカから借りるってことはありえないわね。」

学芸の人の伺うと、

「国立民族博物館からお借りしました」

との回答。

なるほど。今回は、民俗学的かつ、美術品的展示ということのよう。

次の部屋では、世界各国のお面が並んでいた。

バロンと獅子舞が同じコーナーに展示されていたのも赴き深かった。

実際の獅子(ライオン)を長らく見たことのなかった日本では、獅子は、竜やキリンと同じように、神獣的な扱いだったように思う。

(この表現は、適切でないように思うが、今のところ、もっとピンと来る表現が見つからないので、今日はこのまま行きます。間違っていたらごめんなさい)

バロンや、そのほかの国の獅子は、体毛などもシッカリとあるのに比べ、日本の獅子は、緑の唐草文様の布一枚というシンプルフォルム。

折りたたみができるからね。イロイロなところに持ち運んで舞われたのだと思った。

どちらも、まあ、獅子と判らなくもない。がライオンでもないかな。

お面のコーナーには、インドネシアや、アジア各地のお面もあった。

アフリカ系の造詣作品は、いつ見てもアタシの心を揺り動かすのである。

中国の少数民族や、アフリカの民族衣装をマネキンがまとっている品も迫力があった。

意識して、この筋の造形物を見て歩いているということでもないが、潜在意識の中には深く記憶が残り作品に、それが出てきてしまうのだと思う。

以前も、画廊で、ピカソ作というブロンズの小さい土偶のような品を拝見したが、アタシが作った作品にソックリだった。

アタシは、ピカソのこの作品は見たこと無かったけど、大英博物館かなんかで、きっと、似たのをみたことがあるのだと思った。

別段、そういった土偶に似せて作っている意図もないんだけどね。

出てきてしまうものは仕方が無い。

そのほか、アフリカの棺おけ(魚、飛行機、船などの形をしている)だとか、木製の、細やかな文様の入った墓標などを展示しているコーナーへ。

大きなトーテムポールは、どうして倒れないんだろうなどという話をしながら進む。

民族それぞれの布地や、帽子、刺繍がほどこされたストールやストールなどが並ぶ。

丸いスパンコールがちりばめられたインドの布の文様は、草間弥生の作品にソックリ。

ああ。この作品に、インスパイアされたんだ。アタシは内心思った。

何かに影響されないことは難しいのである。

小さい秤や、さまざまの造詣をした分銅も楽しかった。

宗教儀礼につかう、持ち運びできる立体曼荼羅とか、ピストル廃材を使って作られた椅子、祭事に使う小道具など、さまざまな品が、これでもかというぐらい展示されている。

特に心が動かされたのは、飲料の空き缶で作られた、ミニカーや、飛行機、トラックや、バッグなど。

これは板金技術を利用している作品たち。

竜さん「これは、ベトナムのみやげ物店とか、露天でイッパイ売ってるよ。アタシも、トクトクをお土産に買って帰ったもの。」

という話。

そうなんだ。

今、基礎作業を教えてくださっているのは、板金のセンセイなので、ぜひこの話で盛り上がろうと思う。

柳刃の金バサミ買いますよーっ。

(オジャラは、これは作らないと思います。汗)

図録も立派で、分厚いのが2500円ぐらいだったと思う。

丁寧に解説がつけられていて、民族博物館の人たちの気合も十分である。

みんなの頑張りが伝わる展覧会で楽しめた。お子さん連れでも盛り上がると思います。

おじゃら画廊

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