◆◆◆ 1962 ★ 国宝展、グリーグランド展、モネ展 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2014.2.11.

本日、S嬢と、上野に繰り出す。

遠藤翔子さんの展覧会も見たかったが、1/25日で終了していた。残念スカリ。

本日は、東博(国立東京博物館)の平城館を。

荷物は、中央入り口のロッカーに入れ、平城館に移動。案の条、こっちのロッカーは満杯。

まず、国宝展へ。

当たり前であるが、全部が国宝であるはずがない。重文と、国宝がチラリホラりとあり、近くのショーケースには関連の新しい作家さんの作品や、昔の品を復刻したレプリカ品などが並ぶ。

勉強不足で申し訳ないが、たぶん、人間国宝クラスの人の作品や、国宝にちなんだ新しい作品のように見受けられた。

さすがに、浜田庄治の陶芸作品などからはオーラが出ている。平田ゴウヨウ先生の人形も素晴らしい。

人形系の人は、展覧会を見ていても、参加者が陶芸や、蒔絵的な表現よりも少ないのでねらい目だと思う。

ただ、稼げる収益が小さいような気もするけどね。

ものすごい混雑。入り口などにも、「国宝展は混雑しています」と書かれていた。20分以上はムリという寒さ。

雪降った後だからね。S嬢も、外で待つのは15分以上は嫌だと言っていた。

本当に寒い。

中は、コートを脱がなければならないほどの暑さ。展示の人は、外から来る人は結構な厚着でくることや、ロッカーが十分にないことなどを勘案して、室内の温度の管理にもっと配慮するべきだと思う。

S嬢は、いつものごとく、最前列のノロノロに並び、一番前で作品を干渉。おかげでアタシも必要以上に作品を見ることになる。

まあ、そのための時間なのだから、結果オーライ。今回は、作品についた説明文の数も多く、文字の大きさが大きくなっていた。

ので、よく読めてよかった。

音声ガイドの作品が途中にあると、そこで滞留が起こり、渋滞は混乱してしまう。

音声ガイドの作品は、列の中に並べず、中央のショーケースや、長いショーケースとショーケースの間に特設をつくり、鑑賞者の列と独立した場所で見ることができるように作るべきと思う。

最近は、リッチの人が多いのか、タダ券なので、せめて音声ぐらい聞こうという人なのか、音声ガイドを利用する人が、やけに多いのだ。確かに、解説がないと、理解できない場合も多いんだけどね。

森美術館なんかは、音声ガイドはいつも無料なので、必ず借りることにしてる。

確かに、本人の肉声で作品の解説を聞けるというのは、素晴らしい。

だが、混雑確定の展示であれば、展示者は、鑑賞の流れをしっかりと理解し、音声ガイドを聞かない人でも、作品も鑑賞でき、なおかつ、混雑の原因とならないような導線を作るべきである。

今回は、そういった苦情じみたアンケートの回答はしなかったが、前回は、文字を大きくするように提案した。最低でも40ポイント以上にしろなどと書いたと思う。

日本の鑑賞者は、展示品を見るというより、説明文を読むという鑑賞方法である。ところが、観客は年配者ばかりなのに、老眼鏡かけても見えない解説は、読みたいのに読めないという不満まで残ってしまう。

今回は、国宝・重文クラスのどの作品にも丁寧に解説がしてあり、大きい文字で大満足。

S嬢も、丁寧に解説を読みながら進む。

S嬢「リカちゃん、この絵、顔の皺がないんだって。」

おじゃら「え?」

アタシも確か、その解説を読んだけど、そんなこと書いてあったかな?

もう一度解説を読む。

「顔の皺や表情などが丁寧に書き込まれている」と書かれている。

と、彼女に伝えると、エヘヘと笑う。

一時が万事そんな会話で驚く。

同じ文を読んでも、こんなに理解力が違うというのにも驚くが、彼女は彼女なりに楽しんでいるので、それでいいと思う。

大切なことは、日本の宝に触れ、歴史や、作品の作られ方を学び、伝統技術の継承をどのように存続させるのかを考えることである。

おじゃら画廊

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