◆◆◆ 1916 ★ ケリー天国へ-3 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2013.11.28.

バリ島のウブド(芸術の村)。

私は、セニワティ(女性グループによる絵の会)

の日記や、写真なんかを探す。

モデルさんの絵は一杯描いたのに、ケリーの絵といえば、一枚だけ。汗。

バリ島、ぶうげんびりあという、私が最初に作った電子本の、絵のコーナーに、ささやかに書かれている。

http://www.ojara.sakura.ne.jp/bali/bali/boo/07seniwati/086.html

http://www.ojara.sakura.ne.jp/bali/bali/boo/07seniwati/087.html

このあたりに、当時の感想などがエッセイとしてまとめられている。

そうだよ、このときには、まだ、つま先まで絵が入らなかったんだった。

紙を、ふすまぐらいの大きさの紙に拡大しても、絵も拡大されてしまい、結局、つま先が入ることは無かったのである。

ケリーの絵はこちら。

油性ペンで、あらかじめ余白を持ち、少しずつ完成させてゆく。

セニワティーは、女性だけの会で、どちらかといえば、井戸端クロッキー的な要素が強かった。

セニワティーは、5分のクロッキーが4本、15分か20分のクロッキーが3-4回、モデルさんの休憩をはさみながら行われる。

いわゆる、早書きの練習である。

このモデルは、プスパかしらね。腰に布巻いてるからね。

外人さんは、全裸の場合多いけど、彼女だけは、とうとう、脱いではくれなかった。まあ、敬虔なバリヒンズー教徒としては当然だと思う。

アタシは、大きい紙であっても、クレヨンで、5分でだいたい、一枚ぐらいは描き上げる。

色塗りができないこともあったけど、休憩時間中には、だいたい仕上げる感じかしらね。

ケリーは、6号ぐらいのスケッチブックに、5分4ポーズなら、それぞれの絵を、一枚の絵にプラスしてゆく。

15分とか、20分のときには、正面を描いた後、裏側に移動し、後ろ姿、描き終えると、横に異動して、一枚の絵を完成させてゆく。

アタシは、彼女の一発描きを、よく眺めたものだった。

ゆっくりとしたヒッチで、確か、先っぽが1ミリぐらいの油性ペンだったと思うけどな。

端から、なんのアタリもつけずに、スっと仕上げてゆく。

なんて早いんだ。

そんでもって、もっと驚くべき話は、その、5分×4回ぐらいで仕上げた、クロッキーを100ドルぐらいで販売していたことである。

しかも、売れている。汗。

夫のブラノトさんは、アタシが、クロッキーに行き始めたころは、あまり絵を描かない時期だったみたいで、ある日、ケリーをはじめ、メンバーがみんなして、

「プラノトが、絵を描き始めた」って、大騒ぎしていたのを思い出す。

今思えば、スランプだったのかもしれない。

という事情から、その当時、家計は、ケリーが絵を売って稼いでいたんだと類推される。

セニワティの会場になっていた、女性のためのバレ(屋根と柱が中心の、簡単な小屋)が閉鎖されることになって、会場を、プラノトギャラリーに移して、また、始まることになった。

プラノトギャラリーでは、男性も参加可能なクロッキーが週に三回開かれていた。

参加費は、一人2000ルピア、だいたい、200円から300円ぐらい。

モデルさんには、みんなから集めたお金、20000ルピアが支払われる。

残りのお金は、ケリーが、電気代とか、モデルさんとの通信費なんかに使われていた。

子供も二人いて、ギャラリーの奥には広い家があったので、結構な額だったと思う。(当時、家賃が年間2600万ルピアぐらいだったと記憶)

そんでもって、家賃が払えず立ち退かなきゃならないみたいな話になっていた。

結構な逼迫だったんだと思う。

クロッキー会のメンバー達が、アタシの永久帰国の送別会を自宅(プール付きの豪邸は基本)で開いてくれたときに、アタシは、彼(豪邸の持ち主にそのことを相談し、クロッキーの参加費を少し値上げするとか、絵を買っうなどして彼経済的に、女の力になってほしいと、そっと耳打ちしたのだった。こ?にそのことを相談し、クロッキーの参加費を少し値上げするとか、絵を買って、彼女の力になってほしいと、そっと耳打ちしたのだった。

その後、アタシがパリにもどることはなかったので、みんなが幸せかどうかを確認するすべはない。

かすかに、スーは、パソコン中毒で、アタシとの関係を保っていたため、フェイスブックにアタシが登録したときに、ケリーも一緒にお友達登録したんだった。

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