◆◆◆ 1915 ★ ケリー天国へ-2 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2013.11.28.

連絡をくれたSUEに、

Sue, thanks tell me about of Kerry died.

I also do cremation, in my small studio with her photo , flowers, and candles with love.

ケリーが天国に召されたことを知らせてくれたことに礼を言い、小さな祭壇には、花と、キャンドルと、彼女の写真を飾って、私もしばらくの間、彼女のことを思い出していると伝える。

インターネットというのは、悪い知らせも、あっという間に伝えてくれるのに驚く。

個人的な知人が亡くなった話など、あまり日記に書きたくはないが、大切な友の思い出を、今一度思い出し、早く逝った彼女の無念を胸に、また一枚を描こうと思う。

バリ島にいた頃は、毎日絵を描いていた。

祭壇には、抹茶を供える。

バリにもう一度行ったら、みんなに茶を点ててあげたかった。

そうして、ケリーがいなくなったら、クロッキーの会はどうなるんだろうと、心配になる。

ケリーは、ナンパの天才だった。

ウブド(芸術の村)中の有名レストランで、昼食、夜食を知人などとしては、金髪の美女を連れて帰り、みんな脱がせてモデルにしてしまうのだ。

その凄技には、あらゆる軟派師も叶わない。

イロイロなテクニックも使う。

「アタシの絵を一枚あげるから」

とか、

「芸術のために、一肌脱いでくれ」

とか、そういう話である。

バリ島旅行で開放的な気持ちになっていることもあり、欧米人という、文化の違いもあるのかもしれない。

アジア人とは全く違うのである。

というケリーの功績で、金髪で青い目の美女たちは、ホイホイと脱いでくれては、私たちの前でポーズを取ってくれるのである。

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ろうそくの火を灯す。

炎のゆらめきを見ていると、少し心が休まってくる。

ピエタは、ケリーの魂を天国に送るため、私のところに来たのかもしれない。私は、そう、ピンときたのである。

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とりあえず、ケリーは、人なつこくて、誰とでも友達になれるリーダーであった。

行動的で、明るく、激しい正確の持ち主で、怒ると手がつけられない。

私は、彼女が怒らないように気をつけていたが、怒らせた時には、こちらが、あまり振り回されないように気をつけようと思ったものだった。

精神が弱いと、押し切られて、参っちゃうからね。

感情の起伏などに、付き合う方も、左右されずに、友情を維持し続ける。

それが、真の国際化というものだとアタシは学ばされた。

怒りっぽい人に対し、こちらも怒って応対したのでは、バトルが続くだけだが、こちらに非があるときには、ちゃんと謝り、非がなければ、こちらも、シッカリと自分の立腹を相手に伝えなければ信頼関係は築くけない。

クロッキー会の参加者のほとんどがオーストラリア人、もしくは、欧米からの長期滞在者。チラリホラリと、彼女の旦那さん(インドネシア人)、その弟子たちがときどき参加。

アジア人は、アタシ一人ということも多かった。

絵を描くという共通の目的があるから、言葉の壁は大きな問題にならなかった。

汚い言葉は覚えない主義なので、女性たちのクロッキー会では、彼女たちの罵詈雑言(だろう)のほとんどは理解できなかったが、私には重要ではなかった。

みんな、ときどき話しかけてくれる。

私は、質問にはなるべく答えるようにしていたけど、どうしても通じないこともあって、そのときには、「大して重要な話でもないから、忘れよう」と、話に決着をつけるのは、いつもアタシであった。

写真というのは、いつまでも笑い続けるから、ますます悲しくなる。

私は、彼女の宗教については、聞いたことが無かった。教会に行っているとも聞いたことが無い。

旦那さんはイスラム教徒だろうが(ラマダンのときに、断食していたので)彼女が、断食していたという記憶はない。

まあいい。

どの宗教を信仰していたのかというのは、本質的には重要じゃない。

天国に召されようとするときに、残された人が、お送りする人の良い思い出を、沢山思い出したり、共有したり、死を悼むというための時間を持ち、ちゃんと悲しむことが、重要なのである。

と、葬儀会社のドラマでやっていた。

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涙が止まらないよ。

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