◆◆◆ 1894 ★ 銀縁メガネ君との話 ◆◆◆
インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送
(あとはいつでも見れますよん)
2013.11.8. 隣の、バー、「THE SUN」で、ビールを一杯だけ飲む時間の話。 今時、キラリとした銀縁眼鏡で、どうみてもITオタクにしか見えない。 オジャラ、「アナタ、前に会ったこと、あったかしらね?」 メガネ「イエ、たぶん、無いと思います」 オジャラ「そうね、そういう気がするわね。少しウルサイけど、これ飲んだら、すぐ帰るからね。あはは」 メガネ「でも、おねーさんは、一方的に、話したいこと話し続けるタイプじゃないからオッケーです。」 オジャラ「あは。それ、やっぱ、アタシじゃなーい?どーでもいいこと、一人で話してることあるわぁ」 とかいう会話。 オジャラ「お兄さんも、細かいこと気になって、大変ね」 神経質そうな顔は、どこまでも白い透き通る肌である。日に当ってないのよね。きっと。 |
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何かの拍子に、アートの話になる。 メガネ「僕も、美術は、ちょっとだけ詳しくて、美術館にも、結構行ってるんですよ。」 眼鏡がキラリと光る。 そうして、「クサマ弥生の水玉って、最初見たときにはスゴイナと思いましたけど、どれも同じ水玉に見えて、あれって、ホントウにスゴイんですかね?」 と聞かれる。 オジャラ「アナタ、草間弥生の集大成的な展覧会に行ったの?近代美術館とか、フランスの現代美術館とかのやつ?」 メガネ「イエ。」 オジャラ「彼女の芸術を語るのなら、まず、それ見てからにしたらどうかしらね。ガラス張りの部屋に、水玉のオブジェがギッシリと並んでいて、その中に入った人は、自分が沢山映る部屋の中で、みんなシャメしてるわ。立体も沢山あるし。」 メガネ「そうなんですねー。見てからにします」 メガネ「おねーさんは、どんなの作っているんですか?」 オジャラ「イロイロ造るけど、最近は、前衛系にドップリって感じね。」 メガネ「前衛系って、よくわからないですよね。この前も知人と、よく解らない作品を、評価している人たちというのは、所詮、誰かに金をもらったり、順番に権威づけたりしているんだろうって話になったんですよ」 オジャラ「そうねえ、まあ、表現がどのぐらい自由かとか、新しいかというところが評価点になれば、判断は、そんなに難しくないんだけどね。」 |
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眼鏡「それって、横山大観のモウロウタイとか、そういう話ですよね。モウロウタイになって、全く売れなくなったとか」 オジャラ「まあ、輪郭線を使わない描画表現は、昔の水墨画にもあったけどね。新しい表現だと言って日本に広めた人たちがいたってことかしらね。」 若冲の作品にも、確か、輪郭線だけで描いた作品はあったと記憶している。(間違っていたらごめんなさい) モウロウロタイという、輪郭線だけを重ねて造る作品というのを完成させたということはあったかもしれないけどね。個人的には、墨と筆、紙で造り上げる表現は、表現が限定されているからね、ある程度作れるようになれば、どの人でも、チャレンジする表現じゃないかというのが個人的な意見である。 |
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メガネ君は、突然笑い出した。 オジャラ「何か、今の話で、笑う所あったかしら?」 メガネ「嫌、僕の勉強不足が、恥ずかしくなって」 オジャラ「それで笑ってるの?あはは。でも、お兄さん、アートが好きなのね。話が盛り上がって楽しいわ」 この筋のマニアックな話で盛り上がれる人は、そんなに多くない。 という感じで、今度FM北千住にゲスト出演決定かも。 洗脳してやるわ。おほほ。 |
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