◆◆◆ 1848 ★ 一隅 筒木釜 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送

(あとはいつでも見れますよん)

2013.10.4.

私の経済の状態が改善した話を、一隅工房に報告に行く。

原先生が天国に召され、後を引き継いだ筒木先生(チカちゃん)にとっても、大変な一年であった。

彼女は、とても喜んでくれ、アタシも嬉しくなった。

オジャラ「また、不毛な作品、焼いてもらわなくちゃ。」

筒木「うん。、そういえばさ、辰砂、赤く焼けたんだよ」

彼女は、赤いコーヒーカップやら、皿なんかを見せてくれる。(雑器として利用されている)

オジャラ「へぇー。こういうのってさ、科学反応なんだから、ある程度、高温を設定できれば、この色になるもんじゃないの?」

筒木「そういうもんでもないのよ。」

オジャラ「ふーん。とりあえず、おめでとう。大きな山を乗り越えたね。これ(赤い作品)ができると、生徒さんも張りきるしね。」

徽宗皇帝の猫

徽宗皇帝の猫

5時になったので、隣の飲み屋「一凛」で、ビールを一杯飲むことにする。

そうすると、筒木先生が作った赤い茶碗が飾ってあった。

オジャラ「これ、いくら?」

筒木「いやあ、これは、値段がないの。」

オジャラ「ああ、気に入ってるから、売りたくないんだ。」

筒木「うん。二階に、もう一つあるけど。」と言い、別な作品を持ってくる。

高級画廊のようね。あはは。

出来生えは大分落ちるが、こちらも低予算である。彼女は、持って行っていいと言ってくれたが、別にタカリに来たわけではない。

徽宗皇帝の猫

アタシも、しがないバイト労働者。

今年は、看板作製や、グラフィックデザインのギャラはあったけど、まだ、作品を販売したわけでもない。

という事情も彼女もご存知の仲である。

という事情の低予算で、赤い茶碗をゲット。

オジャラ「チカちゃん、これでお茶を点てるよ」

筒木「うん。」

アタシは、初代の茶碗に引き続き、二度目に焼いた茶碗も欠けてしまい、結構モチベーションが下がっていた。

練りが足らないうえに、何か(自宅の裏の粘土なんかを)混ぜたりしたので、粘りが弱いのよね。

頻繁に使っているということもある。

あるときは、饂飩を食べ、ある時は、飯茶わん。

新香を盛られたり、サラダに使ったりもする。使えば愛着というのも増す換わりに、壊れるリスクも高まるということである。

おじゃらの愛猫トの字

次の日、犬を散歩中の先生に会う。

オジャラ「あ、昨日はありがとう。蛍光灯の光で見たら、赤がものすごいキレイだったよ。あれ、譲ってもらって、よかったの?」

筒木「ああ、うん。」

オジャラ「ありがとう。大切にするよ。といっても、普段に使っちゃうから、壊れちゃうかもしれないけど」

筒木「うん、そうしてぇー」

オジャラ「次は、もっと、いいやつ、よろしくね〜」

という会話。

アタシも、もう少し払えるように、頑張らないと。

彼女には、彼女しか作れない作風というのがあり、それは、私にも、他の誰にも作れないものを持っている。

そういう点で、やはり、スゴイなというのが個人的な感想で、今までは、先代がいらしたので、彼女の作品は買うわけにはいかなかったので、まだ持っていなかったということになる。

陶芸であったって、芸術の内。

芸という言葉は、それが、どんな表現方法であっても、同じ場所にある。

おじゃらの愛猫スカルとスバルと赤い花瓶

おじゃら画廊

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