◆◆◆ 1836 ★ 美術番組を見る ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2013.9.30.

美術番組の消化ちゅう。

今回は、鈴木其一の、琳派の朝顔図屏風について。

そのほか、加納ナントカの 洛外図屏風。23歳のときの作品というのには気絶しそうになった。

作品解説の、石踊さんをテレビで見るのは久しぶりだった。

彼の絵の、美しい画面は今まで以上になっていたし、お顔は鬼の形相で、厳しい戦いを続けているのだと思わされた。

画業というのは、精神との戦いである。それは、他というよりは、最終的には、自分の中にあるもの(美意識とか、品質、完成度、作品の意味、自分は何を残せるのかの)との戦いになる。

以前、デパートで見た、石踊さんの作品ではあるけど、魂の抜けたような、豪華なだけの作品を乱造していては、自分の画業が、中途で終わってしまうと、きっと気付いたのだと思う。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

掃除をしながら、河井 寛次郎の番組を流す。

いつ見ても、圧倒的な安定感の、美しい作品が画面を彩ってくれる。

彼の作品の素晴らしいところは、やはり、伸びやかで、創造の楽しさというものが、作品の中に潜んでいるところだろうと思う。

どの作品にも、河井 寛次郎の個性というものも感じられ、それでいて、作為からも解放された自由な作品群は、何度見てもほれぼれとする。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

石踊さんが、鈴木其一の番組の最後の方に、「其一は、堺抱一の弟子のままでは、終わりたくなかったんでしょうね。

自分にしか表現できない世界を、残したかったんだと思います。」

と話されていて、それは、石踊さんの作品にも、そのまま表れていると感じた。

そういう、自分にしかできない表現への挑戦ということが、創作活動ということになり、完成した品物の中で、優れた作品が、芸術と呼ばれるという流れになる。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

イロイロな展覧会があるものだが、美術に携わっていると自称の人でも、美術番組を見ない人が多いので驚かされる。

たとえ、自分に興味が無かったとしたって、多くの人が高く評価している作品について学ぶことは大切である。

作品というのは、単体が話題になるということはごく稀で、優れた個体をいくつも作った人や、創作を共にしているグループに焦点を当てて紹介される場合が多い。それは、展覧会というくくりになったり、テレビ番組で紹介されたりもする。

何を持って、その作品を優れていると称する人がおり、その称賛の根本が、何であるかを知らなければ、芸術とは何かを本当に理解する日も来ないことは間違いが無い。

インタビュアーが、石踊さんに、其一は、浮世絵など、他の絵も見ていたと思いますかと聞いたら、石踊さんは、間違いなく、当時流行っていた、種種の作品に触れ学び、自分独自の世界を描き出そうとしていたと思うとかたられて、番組は終了した。

ワタリウム美術館3/23撮影のおじゃらの巨大ポートレート

これは、三丁目の氷川神社の、古い建物の方。

確か、ナントカブンカ財だったような気が。

千住の案内のときには、ちゃんと調べて入れときます。

おじゃら画廊

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