◆◆◆ 1817 ★ と、ある邸宅での晩餐 ◆◆◆
インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)
2013.8.15. 横美→さっちゃん邸というのは、いつものコースである。 時には、横美、焼き肉ランチ→さっちゃん邸でビール。 という流れ。 手土産の一つでもと思いながら、彼女は、アタシの知っている限りの中でも、超グルメのため、何を持っていっても気に入らないという性格。 途中で考えるのが面倒くさくなり、彼女の舌に合う品などは、到底アタシには探せないということを思い出し、新しくできたビルのグルメスイーツコーナーは省略。 彼女の家に行けば、実は、イロイロな労働奉仕でゴマをするということができる。 どんな労働かといえば、某所で購入した満寿夫の版画が、額の中で、マットから落ちているのを正しく装着しなおしたり、 ご主人が購入した絵画を、展示コーナーに配置換えしたりとか、そういうことをである。 他にも、高級食材を買っては、賞味期限切れにしてしまうという生活なので、冷蔵庫内の賞味期限ぎりぎりの食材を集めて、一品か二品つくって、一緒に食べるとか、そういう労働奉仕である。 |
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さっちゃんのご主人は、高血圧の事情で、塩を一切使わないという料理方法。 なので、マズイのよ。 そんな彼女の要望を叶えながら、料理を作るのは大変な話。 でも、高級ベーコンの塊を5センチ程薄切りにし、中型の玉ねぎを薄切りにし、出汁でゆでたジャガイモでジャーマンポテトにして、胡椒で仕上げたり、 大き目の茄子一本を、煮びたしにしたりしてつまみは完成する。 そんなレシピでも、彼女は十分に楽しいみたいで、そのことには驚かされる。 人生の経験値というのは、人それぞれなのだと思わされ、新しいことを学ぶということは、どんな人にとっても、素晴らしい時間なのだと思わされる。 |
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私は、ギャラリーで、頂いたカベルネ系ワインを手土産に持って行ったが、実は、これがものすごい外れてしまう。 あけたら、スッパイ感満載で、ちょっとこれはやめようという話になる。 そんでもって、次に、33年前のビンテージというワインが食卓に出される。 蝋で固めたコルクを、さらに、金色の針金のネットが包んでいるという高級そうなフォルム。 蝋を自前のアーミーナイフでそぎ落とし、いざ開封。 が、コルクから、ワインが沁み出ていて、しかも、コルク抜きを刺そうと思ったら、ワインが中に落ちてしまう。 オジャラ「うーん。どうかしらね。」 さっちゃん「コルク腐ってるしね」 ということで、このワインもやめることにして、今度は、10年前のボージォレーというのを開けて飲む。 さわやかな味わい。こちらも、コルクが半分腐っていて、保管設備がないのであれば、ワインは、立てておいたほうがいいんじゃないのという話になる。 |
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こちらにしてみれば、高級ワインの味というのが正直解らないわけで、1000円とか、がんばっても2500円とかいう私の味覚と、超グルメの彼女とが一緒に食事をすることが間違っているんじゃないかとも思えてくる。 そんな話を気にしても、アタシが、これから、50000円のワインとか、50万円のワインを飲むことはあり得ないし、別段、500円のワインでも、信じられないぐらい旨いワインを選びぬく舌を持っているのだから、困りはしないのだ。 彼女とアタシの懐具合のことなど考えたって、何かが変わる話でもない。 アタシは、考えても何も変わらないのであれば、考えないことにするという思考回路を持つ。 考えることが時間の無駄であり、彼女も、私のことを誘ってくれるというのは、どこかで共有の時間を過ごすことに意義を感じてくれているということでもあるからであり、お互いが折り合っているうちは、一緒に過ごす時間を楽しむということに尽きる。 とりあえず、ささやかなツマミで、ささやかな宴会を楽しみ、夜になったので帰宅。 良い一日であった。 |
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